そう、同棲計画は順調だ。
だけど、実際のところ「生活」するって大変なんだなあと痛感させられてる。
それこそあのおっさんに言われたゴミ出しひとつとっても失敗しがち。忘れてたり、間に合わなかったり。

食事に至っては、初日こそ俺が作ったけれど、レパートリーはあっという間に底をつくし、バイトだなんだと時間が合わないし。
結果、節約のための自炊も滞りがちで、夕ごはんはカップ麺なんてこともザラだ。
よく聞く通り、親のありがたみをひしひしと感じてる。
まーくんの部屋に入り浸る俺のことを母さんがどう思ってるのかよくわからない。でも昨日実家に帰って食べた夕ごはんに感動してたら、今朝たくさんおかずを持たされた。
「今日もまさきくんのとこに行くんでしょ」って言われて…なんでもお見通しって感じで、俺はドギマギしながらもありがたかった。

講義の前にまーくんの所に寄って、おかずを冷蔵庫にしまう。今日のごはん、なんなら数日分が確保され、俺は心底ホッとした。
まーくんは既に出かけていて、部屋はしんと静まり返っていた。

「…あれっ」

境目のガラス戸を開けたら、目の前には干された洗濯物がズラリ。部屋の中に器用に渡した物干し竿に丁寧に並んでいる。
ついでに洗濯しようと思ってたのに、昨日の夜まーくんがしたんだな。ちなみに部屋干しなのは、この前急な雨で全滅したからだ。あれはショックだった。

まーくんのぱんつと俺のが一緒に干してあるのが、なんかこそばゆい。はたから見たら全部まーくんのに見えるんだろうけど。

「ほんと、野郎のぱんつって色気ねぇな」

と、思わず笑ってしまった。
まぁ、しょーがないよね。お互い様ってことで。

……っても、まーくんは時々びっくりするくらい色っぽいんだよ。背中とかすごいキレイだし、あの肩のアザを見るとゾクゾクしちゃうくらい。
俺がおかしいのかな?
俺は目の前にぶら下がる、今でも愛用のドラえもんぱんつを見てため息をついた。やっぱり子どもっぽいから色気がないのかも。

なんて考えていたら、おなかの底がモヤモヤしてしまった。俺は雑念を払い、洗濯の代わりに部屋の掃除をした。数日放置してるだけで、隅っこに綿ゴミが溜まっている。これってどこから来るんだろう。




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ぱんつで思い出したけど笑
山田くんのゲーム実況のタイトルに
「おぱんつ山田です」ってあった笑笑
↑ひらがなだった

身近に感じたわ♡♡