夜も更けて帰ってきたかずはご機嫌だった。

風磨の誕生日当日に生配信でお祝いできなかったからと、今日はりきって出かけて行くのを見送った時は、正直ちょっとおもしろくなかった。
だって今日は久々に一緒に休みだったんだ。
ずっとお互い忙しいうえに、ここのところドラマの撮影が始まってかずはほぼ出かけっぱなし。
今日しかないのはわかってるけどさぁ。

「電話、ありがとね」

かずのうれしそうな顔を見て、胸の中で燻ってたものが消えていく。

「電話する前LINEでやり取りしてたの、よくバレなかったね」
「だから大丈夫って言ったでしょ。俺、うまくやったもん」
「けどさぁ」

俺はほわほわしてるかずを引き寄せ、おでこがくっつくくらい顔を近づけた。

「なに、あの『久しぶり』って」

かずはキュルンと俺を見つめる。

「だって朝出かけてから会ってないもん。充分久しぶりでしょ?」

……こういうとこだよ、マジで!
どんだけ俺のことトリコにしたら気が済むんだよ。

いや、わかってるよ、しょっちゅう会ってるとか周りに思われないように気をつけてることくらい。
秘密の生活してんだから。
でも「久しぶり」はちょっとさ。
最近のすれ違い生活を実感しちゃうだろ。

「風磨、すごい喜んでたよ」

俺の首に腕を回しながらかずが言う。
俺は強く抱きしめ返した。

「俺、テンション低かったろ」
「んふふ」
「生配信中、ちょっとギスギスしてんの心配で。もうゴチャゴチャ言うなよって思ったからさ」
「ピーチクパーチク?」
「そうそう」

クスクス二人で笑い合う。

そう思ったのは嘘じゃない。
でも本当は風磨にヤキモチ焼いてるのかも。
だってさあ!
この前の山田くん家でのタコパの時。
いくら高いところに手が届かないからってさあ。

「ふぅまぁー」

なに、あの呼び方。
なにあの甘えた声。
ああいう呼び方は俺にだけにしておいて欲しい。

「まーくん♡」

そう、それそれ!
腕の中のかずにキスしながら、あらためて風磨に釘を刺しておかねばと思う俺だった。






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あんまりうれしくて小話書いてしまいました。

いやね、相葉さんに電話する前、にのちゃんヤケにケータイ触ってたからさ!
相葉さんとやり取りしてたのかなぁ〜♡って。

潤くんのオファー待ちをお高いからと、なかなか嵐メンバー出てこないなぁと思ってたんだよね。
だから、今回は嵐メンバーとしてじゃないんだね、きっと。
あくまでも「親友♡」枠なんだろな〜(〃艸〃)
←もちろん彼氏枠でもよろしくてよ✨

もうリピが止まりません!