まーくんの指に翻弄されてふにゃふにゃ言っていたら、背中にのしかかった状態で、まーくんが俺の中に入ってこようとするのに気がついて焦った。

「え、え、待って、このまま?」
「ん?」

まーくんが言うには、このほうが俺がラクらしいんだって。ネットかなんかで得た知識みたい。
そういえば前にもそんなこと言われたような。
「かずにできるだけ負担かけたくないから」と心配そうに言われると頷くしかない。

特別イヤってわけでもないけど…。
なんか顔が見えないのは不安だし、胸元がスースーするっていうか、落ち着かないんだよな。
なんて考えていられたのもちょっとの間だった。

「あ、あああ…っ、」

押し入ってくるまーくんは、やっぱり指とは比べものにならないくらい圧倒的で。
ラクなのかどうなのか…?
むしろ支えてる足がプルプル震えて力が入ってしまう。「力抜いてっ」と言われても無理だって。
それでもなんとか繋がることができた。

あぁ、まーくんでいっぱいだ…。

実際はほんの一部だけなのに、身体の中も頭の中もまーくんで満たされてる。
そんな不思議な感覚。
すごく気持ちいい。
ぴったりくっついてる背中からまーくんの鼓動が響いてくる。それと一緒に必死な気持ちもちゃんと伝わってきて、それも気持ちいい。
俺の大好きも伝わってるかな。


そのうちまーくんが動き出すと、全く別の気持ちいいに支配されて、もう何も考えられなくなってしまった。
まーくん  まーくん
ただただ名前だけが口からこぼれる。
いっぱい揺すぶられてわけわかんない。
ぎゅるぎゅるした欲望が身体中を駆け巡る。
ふと、ポツンと取り残されてる自分自身に気がついた。気がついてしまったらもう我慢できない。
ほっておかれて淋しそうなオレ。
放置ゲーかよ。泣くぞ。
もう、もう自分で触っちゃおうかな。

我慢も限界、たまらず自分で自分自身に手をのばそうとして、背中が傾きかけたその時。
まーくんの熱い大きな手のひらに包まれて、あまりの気持ちよさに頭の中が真っ白になった。