
一つ前にワタクシの小っちゃな野望を書いたのですが、もひとつ小話を!
0時には間に合わなくてすみません^_^;
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まーくんの目が俺の手元を凝視してる。
そんでめっちゃ黒目がちな瞳がキラキラしてるんだけど…どうした?
「それ、かずからのチョコ!?」
「へ?あ、これ…」
「いやマジで!?いやいやいやどうしよぉう」
ちょっと待て。
なぜに俺がおまえにバレンタインのチョコをプレゼントせにゃならんの。
ふつーは女子が贈るんだろ。
「何言ってんの。これはうちの母さんと姉ちゃんからのチョコだよ」
「ぇぇえええ!」
さっきまでの浮かれきった表情が一気に崩れ、今やムンクの叫び状態に。
そんなに?そんななる?
「かずはくれないのぉ??」
「俺?なんで?」
「なんで?そんなこと聞く?俺のこと好きなんじゃないの??」
……………なんだこれ。
めちゃくちゃめんどくさい彼女みたいになってんじゃん。
「そんな言うなら、おまえはどうなんだよ。だいたい俺女子じゃないもん。なんならおまえが俺にくれてもいいんじゃないの」
そう言うと、まーくんの顔がぱぁあと明るく輝いた。そしてニコニコしながら俺の手からチョコ(クッキーだけど)を取ると、いそいそ開けだした。
「うわ〜美味しそ〜」とか言ってるのを、呆れて眺めていたら。
「ん!」
げげげげげ、嘘だろ。
一枚クッキーをくわえたまーくんが、こっちを向いてそれを突き出している。
「…………なにしてんの」
「ほへからのふれせんほ!」
「はぁ!?」
まーくんは俺の腕を掴むと、口にくわえたクッキーを俺の口に押し込もうとする。
うわ、痛い、痛いって。
しかたなくもぐもぐ食べるはめに。
しばらく静かに顔くっつけて食べてたけど、もう恥ずかしくて死にそう。なんの罰ゲームだよ。なんでこいつは平気なんだ?
途中で逃げ出そうとしたら、パキリとクッキーが折れて「あ」と思ったとたん、残りのクッキーと一緒に舌が入ってきた。
「んーんーんー!」
もう…。いつも強引なんだから。
そう思いつつもされるがままの俺がいる。
ムンクみたいなガッカリ顔も
おひさまみたいな笑顔も
結局全部好きなんだよな。
そんなことをあらためて思い知らされるバレンタインデー。
でものどが詰まるよおぉ。
水、水ください…。
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|ω・)チラッ
遅れた上に大丈夫かな、これ。
いつもながら…色気ってなんだっけ←
ちえさん、sunnyさん
いつもありがとうございます!
大好きなおふたりに引っぱっていただいて、細々ブログ続けられています。
これからもついて行かせてくださいませね。
今後ともよろしくお願いいたします(⋆ᵕᴗᵕ⋆)