汗まみれの俺は早々に母ちゃんに発見され、風呂場に放り込まれた。
ついてきたかずくんが「おれも入るぅ」ってさっさとぱんつまで脱いじゃったから、朝から2人でシャワーを浴びた。
半分ふざけっこしながら流してあげてると、二の腕の内側にポツンと蚊に刺されたあとを見つけた。まっしろな腕にぷくんとふくれた赤いあとが、そこだけ桃みたい。虫刺されあとまで可愛いなんてどんだけだよ。かずくんって、夏でも背中とかまっしろだもんな…。

「ねえってば!」
「ん、え、いや桃みたいでうまそうだなって…」
「えぇ?なにいってんの。どこ行ってたのって聞いてんじゃん」

うわぁ、何答えてんだ俺!
かずくんは口をとんがらせて手をゆさゆさ揺さぶってくる。
ちょっとばかしガキんちょみたいな口調になってきたかずくんに、朝走ることを話した。

「リレーの選手?」

かずくんはきょとんと俺を見た。

「まーくんなら練習しなくても絶対選ばれるでしょ!」

確信に満ちた表情に、心が沸き立つ。
かずくんはいつだって信じてくれるんだ。
だから余計にがんばりたくなるんだけどね。

「おれも走っていい?」

かずくんが顔を寄せて囁いた。
まじかにある茶色い瞳にドキマギする。
返事しようと思うのに、うまく口が動かないでいると、
「ダメ?」
って、しょんぼりわんこみたいな顔になった。
「いいいいっしょに走ろっか!」
「やったぁ!明日ねっ、約束」
そう言って細い小指を差し出してくるから、そんなかずくんから目が離せない。
こういうところ、ほんとちっちゃい頃から変わらないな。
おずおず小指をからめようとしたところで、

「にーちゃん、ずるぅい!おれも入る!」

突然弟のゆうが乱入してきた。
びっくりしたかずくんが飛びついてきて、思わず抱きとめる。
そうするとゆうくんが、しゃにむにかずくんにしがみつこうとヒートアップ。
風呂場は大騒ぎになって、母ちゃんにガッツリ怒られた。














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カイト、ミリオン達成!!

すごいすごいすごーい٩(๑>ᴗ<๑)۶
嵐さんおめでとうございます!