定期テストが始まって生徒会活動もなく、昼過ぎには学校を出る。
朝には薄日もさしていたのに、今は真っ暗な空で、湿ったようななんとも言えない匂いがした。俺は雨の匂いって呼んでるけど、まーくんくらいしかわかってくれない。
こんな時はじきに雨が降るんだ。

「まだ大丈夫でしょ」

前を行く風間はのんびり自転車を漕いでる。
俺とまーくんはチラと目を合わせると、ダッシュで風間を追い越した。
「えー、ちょっとぉ」
声が遠くなったとこでポツリとおでこに雨。
あっという間にどしゃ降りになって、結局俺たちもずぶ濡れになってしまった。

今日はパートで母さんが遅くなると言うから、
夕方のカテキョの時間までまーくんちで過ごす予定だった。
こんなずぶ濡れで悪いなと思ったけど、まーくんのお母さんが「風邪ひくから、早く!」って、準備してたお風呂に俺たちを押し込んだ。

濡れてひっつくシャツをひっぺがして、洗濯機に突っ込む。うわ、ぱんつまで染みてんじゃん!足元もぐしょぐしょ。
「床拭いとけよ!」
「おまえが濡らしたんだろっ」
わぁわぁ言いながらお風呂場に入った。

温かいシャワーにほっとする。
「かずくん、着替え雅紀のだけど置いておくわよ〜」
おばさんが洗濯機を回して、洗面所から出ていった。ほんとどっちのお母さんかわかんなくなるよね。
頭を洗おうとシャワーを止める。
「風間、大丈夫だったかなぁ?」
濡れネズミの姿を想像して、ククッと笑いが込み上げた。
シャンプーに手をのばしたところで、突然大量のシャワーに襲われた。

「ゔっ………ぷぷぷ…!?」

溺れるおぼれるっ!
慌てて目をつぶったから何がなんだかわからず、手探りでシャワーを止めようとしたら、その手を取られた。
そのまま立たされて、壁に押し付けられる。

「???な、に…」

必死に目を開けたら、もうキスされてた。



………ウソだろ。油断してた。
だって、おばさん居るんだもん!
台所かリビングかわかんないけど、近くにいるんだよ。何考えてんだこいつ!
俺は抵抗した。
今回ばっかりは抵抗するの当然だよね!?
けど、まーくんの力にはかなわなくて逃げ出せない。虫ピンでとめられた蝶の標本みたいだ。


気持ちよくて流されそうになったあたりで、ようやく口が自由になった。
いやいや、流されてどうする、俺!
ダメだろ、それじゃまさに2人で溺死だ。
まったく目もあてられない。

「も、もう!……なにすんだよ!」

立ったことでシャワーの滝からは逃れられたけど、水音がすごくて、俺の声が聞こえてるんだか返事がない。
やっぱりこいつ、この頃ちょっとヘン。
元々強引なとこあったけど、ここまでじゃなかった。こんなにがっつくタイプなんだ!?
「おまえさあ!ねぇ、ねぇってば、聞こえてる?だからさぁ、おばさん居るんだから…」

まくし立てる間にまーくんはスルスルと下がっていって、まさかの行動に出た。

「!!!?」

俺は言葉を失った…。



















*****



息子が作ったチビ雪だるま。
中学生になっても雪ってうれしいんだなあ。

今日はCDTVと殺せんせーのにのちゃんday。
ぬるふふふ♡♡
新学期もどうなるのかとか、いろいろモヤモヤする毎日だけど、嵐さん、にのちゃんに元気をもらってなんとか過ごしてます。
ほんとにありがとう( ˙▿˙ )/"
今日も大好きを叫ぶ〜!