腕がスースーする…。
そう思ったら目が覚めた。
見慣れない白い天井をぼんやり眺める。
「お、気がついた!」
声のした方を見る。……誰だっけ?
「坊ちゃ、いや旬くんに聞いて保護者に連絡したからね。じきに来てくれるよ」
あぁ、なんか警察の人。小栗くんの知り合い…。って、そこでいろいろ思い出した。
「西畑はっ!?そんでええと」
「大丈夫だいじょぶ!みんな無事だから。署で事情きかれてるよ。君も元気になったらよろしくね」
よかった…。
あれ、なんで俺ベッドに寝てるんだ?
スースーする腕を見ると点滴の管が繋がってる。
太一さん、だっけ。聞こうと口を開きかけたら、部屋の外から慌ただしい足音がすごいスピードで近づいてきた。
「病院ですよ、走らないで!」看護師さんらしい人の声。
「保護者が来たかな?」
母さんが?今日パートの日だよな。
父さんは単身赴任中だし。
入口に姿を見せたのはまーくんだった。
「まーくん…!」
「若い保護者だなぁ」
太一さんがニヤニヤしてる。
まーくんは青ざめるというより、真っ白な顔で息を切らしてた。
「どこ刺されたんですか!?」
ええ!俺刺されたの!?
思わず横たわる自分の身体を見回した。
「いや、違うちがう。なんか脱水症状だか、寝不足だからしいよ。熱もないし」
まぁまぁと太一さんがまーくんを宥める。
まーくんは妙にカクカクしながら俺のベッドサイドに座り込んだ。
点滴中の俺の手にそっと触れたまーくんの手は、びっくりするほど冷たくて震えていた。
太一さんが小栗くんの様子を見に部屋を出ていくと、まーくんは俺の手の上に突っ伏した。
黙ったままのまーくんだけど、髪の毛が細かく震えている。な、泣いてる?
申し訳ない気持ちでいっぱいで、そっと手を伸ばした。
今なら素直にごめんねって言える。
「まーくん、俺…」
「かず!!」
ガバリと身体を起こしたまーくんはコワイ顔で俺をじっと見た。
*****
明日はバレンタイン♡♡♡
ステキな企画に参加予定(๑•ω•́ฅ✧
ちえさんとsunnyさんの
〖嵐に伝えよう愛の言の葉〗
とおっても楽しみ!!
とにかく愛を叫ぶっていう素晴らしい企画。
まだ中身は悩み中うーん……(´・~・`)……💧