夕方、大野さんを駅まで迎えに行くついでに、夕ご飯を食べて、明日の朝用の食料を買い込んだ。
あれこれカゴに入れてくしょうちゃんは、相変わらず元気だけど、まーくんはけっこうお疲れモード。だいぶ鍛われてるなぁ。
結局俺も連行されて、おとなしく潤くんの隣で課題をやらされたけどね。
ちょっと意外なことに、潤くんは大野さんとウマがあったようで、2人で美術の事とか、デザインとか盛り上がってた。
そんなら、いっそ潤くんモデルにすりゃいいのにって言ったんだけど、
「んー。ちょっと描きたいイメージと違うんだなあ」
だそうで。潤くん、すっごい美人さんなのに勿体なくない?
しょうちゃんが旧式の風呂釜と格闘して、なんとかお風呂を沸かしてくれた。
完璧人間かと思ってたしょうちゃんが、危なっかしい手つきで風呂釜と対峙してるのが、これまた意外で。なんか楽しくなっちゃった。
しかし。
しかしだ。
いざお風呂に入ろうと、洗面所に入ると。
隣にお風呂場があるというのに、妙にひんやりしてて、薄暗くて、なんだか落ち着かない。
これはあれだ。まっくろくろすけがゾロゾロ出るやつだ。
脱ぐ前に、そっとお風呂場を覗くと、灯り取りのすりガラスに何やら黒い影が……!
「ひゃーーー!」
つい叫んじゃったから、どうしたのってまーくんが飛んできてくれた。
俺はまーくんにしがみついて、
「なんか、なんかいる!」
「なぁんだ、ヤモリじゃん」
まーくんが窓を開けて、ヤモリを外に出そうとすると、その窓から今度は大きな蛾が入り込んできて、またもや俺はぎゃーっと叫んでしまった。
何事かと様子を見にきたみんなの前で、まーくんが俺を抱っこしてよしよしするから、呆れられてさっさと引き上げられてしまった。
恥ずかしい!チョー恥ずかしい。
恥ずかしいけど、虫はダメなんだもん!
こんなコワイお風呂ヤダ。でも入らないわけにもいかないし。俺は涙目で囁いた。
「まーくん。一緒に入ろ?」
まーくんの目がキラキラした気がした。
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コップのフチ子のにのちゃん。
可愛いすぎない!?
とりあえずにのちゃんだけお迎えしたけど、これ全員欲しい〜♡♡♡♡♡