まーくんが生徒会室を覗きにこない日は、西畑と帰る。といっても、校門まで。
俺はチャリだし、あいつは電車通学。
だからいいって言ってるのに、わざわざ自転車置き場までついてきて、校門で見送ってくれるんだ。ニコニコ手を振ってるのを見ると、こそばゆいっていうか。

でも今日は違ってた。
「ぅっおっと」
突然立ち止まるから、もう少しで西畑にチャリをぶつけるところだった。
なに?どしたの。
西畑の視線の先を目で追うと、そこにはセーラー服の女子高生。なかなか派手な茶髪で、うちの学校じゃ怒られるやつ。どこの学校だろ。

「知り合い?」

西畑はパッと俺を見ると
「今日は僕もう帰ります!」
うん、俺も帰るとこだけどね。なんか追及しちゃいけない気がして、そのままさらりと別れた。
彼女かな?まぁ、いてもおかしくないよね。
そうだよな、うん。
なんか…拍子抜け。
俺は夕日の中、たらたらペダルを漕いだ。

なんとなく、ひとつ角を遠回りして、まーくんちの前を通ると、ちょうどまーくんが回覧板を受け取ってるところに遭遇した。
む。なんだよ。
お隣のキレイなお姉さんに、鼻の下伸ばしてんじゃん。けーっだ。
俺はそっぽをむいて、知らん顔で通り抜けようとした。「あ!」という声とほぼ同時にまーくんに捕獲され、それこそこっちが「あ」という間もなく、門の内側に引っ張りこまれた。
「うわぁ!」
引きずられたチャリが、門に当たって音をたてる。

「なに無視してんの?」
「べ、別にそういうわけじゃないし。人がいたからだし!」

近所の人だろって言うから、デレデレしてんじゃないよって肩を小突いたら。

「なぁにぃ?ヤキモチやいてんのぉ?」

って、すっごいニヤニヤされて超ムカついた。
俺はまーくんの胸ぐらを掴んで引き寄せると、ゴーインにチューしてやった!

「妬いて悪いか!」

まーくんはびっくり眼で俺を見てる。
俺は急に恥ずかしくなって、門に引っかかってるチャリに飛びつこうとした。
なにやってんだ、俺??
バカじゃん…

「ぎぃあ!!」

手がハンドルに届く前に、ものすごい力でまーくんに抱きしめられた。
イタイ痛いっ。息でぎな…いぃ…。

「悪くない!うれしい!」

ようやく力が緩んで、俺は酸素不足の金魚みたいにあぷあぷした。息を吸おうとするのに、顎を掴まれて口を塞がれる。
窒息しそ…う。

外だって事を思い出したのか、不意に解放される。まーくんの指が俺の目尻を拭った。

「なんで泣いてんの」

泣いてない。苦しかっただけ。
なのに、更に涙がこぼれた。


好きって、なんなんだろう。

俺は、松潤のことも風間のことも西畑のことも好きだけど、まーくんのことを好きなのとはちょっと違う。
チューしたい好きとの境界線はどこにあるんだろう。






















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Turning  Upのメイキング。
まさかの無料(゚д゚)
あんなのもこんなのも、タダ(ㅇㅁㅇ)
いや、うれしいよ、寝顔とか寝顔とか…。

けどけど!
メイキング好きなんだよォォォ。何時間でも見てられる。お金払うから、今までみたいなメイキングの円盤出してくださーい!
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FNS、まだ見きれてない…