僕のかずくんは、とっても甘えんぼさんで、泣き虫さんだ。
年少さんの時は毎日泣いてた。
おもらししちゃったとか、転んだとかもあったけど、ママを思い出すのか寂しくなると、半泣きで僕を探して、教室にもぐり込んできた。
かずくんがいない時は、まさきくんの教室を探せ!が合言葉になるくらい。

年少さんの終わりのほうにはクラスに慣れて、僕のところに逃げ込んでくることもだいぶ減ったんだけど。
年中さんになってクラスが変わってから、またちょっと増えてるんだよね。



お弁当の時間、大急ぎで食べると、僕はかずくんの教室をのぞきにいった。
かずくんはお弁当箱とにらめっこしてる。
この頃かずくんのママは、1個だけお星様にんじんを入れるんだ。苦手な野菜が多いかずくんが、少しでも食べるようにって。
そっと近づくと、気がついたかずくんの目がうるうるする。
「だいじょうぶ?」
「…がんばってるの」
「うん」
僕はお星様をつまんで半分にすると、片方を食べて、もう片方をかずくんのちっちゃい口に入れてあげた。かずくんは、ちょっとモグモグしただけで飲み込んじゃった。
ほぼ丸飲みだけど、涙目でえへへって笑われると、まぁいいか!ってなるんだよね。

「せんせーい!また年長さんが入り込んでるー!」

いるんだ、こういう事すぐ言うやつ。
そいつと目が合うと睨まれた。
僕はちょっと睨み返してから、かずくんの頭を撫でて2階に戻った。
かずくんは小さく手をふってくれた。












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みなさま、展覧会行かれました?
当たらない…当たらないよーぅ(T^T)
11月まである〜とか思ってたら、9月まで全滅。もう2ヶ月しかないとか嘘でしょう!?
め、めげずに申し込むんだ私!
にのちゃんのお部屋を見て、そんで、にのちゃんのあのじわじわくるミッキーを手に入れるんだ(>ω<)