社会を勉強していた息子
ねえ
原人ってさ
アウストラロピテクスと
もうひとつ
サラヘントロプスだっけ〜?
と聞いてくる
さら…
さらへ?
違うだろー
サラヘントロプスじゃなくて
ピテカントトロプスだろーがー
呼び方変わったのかい?
いきなり「さよなら人類」
を引き合いに出し
息子を混乱させてしまった
BBA
30年以上前なのに
まだ覚えてる程
あの歌は鮮烈だった
絵画的で哲学的な歌詞を
無表情で歌うボーカル
山下清みたいな人もいたな
ピテカントロプスという
言葉の響きが強烈で
矛盾する内容は
わからなすぎて
聞き流していた
今日人類が初めて
木星についたよ
ピテカントロプスになる日も
近づいたんだよ
さるにはなりたくない
さるにはなりたくない
進化と退化を繰り返す輪廻
行き過ぎた文明の末の終末
を迎える人類への皮肉
を描いた猿の惑星
みたいな解釈もできる
わかりやすいものは
すぐに忘れる
よくわからないものって
謎と共に記憶に残り
ある日ポンと存在を
示してくる
メタファーってそういうものか
とひとりごちる母を横目に
息子はスマホで
サクサクと検索して
「ピテカントロプスって
猿人と原人の中間だってさ」
と言ってもう次のページへ
なんでもわかってしまう時代
いやわかってるつもりか
息子の世代は
後になってわかることの
醍醐味は味わえないのだろうか?
って、
堅苦しく語ってしまったけど
ピテカントロプスって
言いたかっただけなの⭐︎
さるか?
*サラヘントロプスは猿人に属する
人類最古の化石人類だそうです