「理不尽」という言葉を
ご存知でしょうか？
理不尽の意味は
「道理に合わないこと」
「道理をつくさないこと」
「物事の筋道がとうらならいこと」
と書いてあります。
じゃあ、「道理」って何でしょ？
道理とは、
「物事の正しいすじみち」
「人として行うべき、正しい道」
「ことわり」
「わけ」
と、なります。
つまり、
「人として行うべき、
物事の正しい道
に合わないこと」という意味ですね。
また、言葉ひとつひとつをみていくと
「理」とは、
ととのえる、おさめる、すじ目をつける。
「不」とは、
…でない、…しない 等の意を添える
否定する、意をあらわします。
「尽」とは
無くなる、終わる、死ぬ、
出し切る、みな、すべて。
意味を合わせてみると
「ととのえない、おさめない、
すじ目をつけない」
と、なりますね。
「人として行うべき、
物事の正しい道に合わない事」とは
「ととのえない、おさめない、
すじ目をつけない」こと
と言えるのではないでしょうか。
ちょっと難しい話しに
なってしまいましたが。。。
そもそも「理不尽」
という言葉が気になったのは
「理不尽な現実」の中に
私がいるからです。
現実は理不尽なものです。
特に、組織の中で働く事は
理不尽な事とわかりながらも、
やらなければならない事があります。
私は、それがとても嫌で、嫌で。
就職して、２年で看護師を辞めた時は
そんな気持ちでいっぱいでした。
でも、生きていくためには、
理不尽な現実から逃げる事はできず、
その後も、その中で生きてきました。
あれから、30年近く経って
やっと気が付いた事。
「理不尽の中にいたからこそ、
道理がわかり、人として行うべき
正しい道が見えてくる」という事です。
私達は常に物事を観て、判断して
決断して行動しています。
その判断、行動が理にかない、
人として行う正しい道であれば
物事は、とてもスムーズに
回るものなんです。
先も見えてくる。
だから自分の考えや行動に
自信がもてるのです。
私は、不器用なので
遠回りして、様々な経験を積んで
やっとその事に
気がつきました。
理不尽は必要な事だったんですね。
理不尽な世界にもがいて、嘆いて
いる人も、今にきっと
気が付く時が来ますよ。
理不尽は道理に
気付くために
あるものだから。