悩ましい季節主治医に手紙を送ってしまった。「本を読むから、もう当分は病院に来れない」と。そうしてぼくは何冊も本を買った。いろんなことに使うお金を本に使った。明日の生活うんぬんよりも、今人類に絶望してしまうことのほうがずっと嫌だった。この世界はひどい世界なんだから、ぼくがなんとかしないといけない。だからぼくは圧倒的な知識と感覚と思考力をもって不可能性を破壊する。それがぼくの使命なのだ。