「ノブレス・オブリージュ」



 

とは19世紀にフランスで生まれた言葉で

 

「noblesse(貴族)」

 
「obliger(義務を負わせる)」

 
を合成した言葉キョロキョロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身分の高い者はそれに応じて
果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという
欧米社会の富裕層に浸透する基本的な道徳観

 

したがって

欧米ではビジネスで成功した者は

社会に貢献してゆく義務感を自然と抱くそう


いわば「ノブレス・オブリージュ」といった

思想に基づき
富を社会に還元していく

という意識が高いのですねおねがい

 

 

こういった思想が根付いているからか
エルメスルイ・ヴィトンなどヨーロッパの
ハイブランドアパレルの凱旋店には
無料で入場できる美術館が創設されているし

シャネルなどは銀座に
NEXUS HALLという

コンサート会場が併設されている


ここでは将来が期待される若手演奏家に
リサイタルの機会を提供することを目的とした
シャネル ピグマリオン デイズという

音楽プログラムを無料で提供していて

私も何度か足を運んだけれど

スタインウェイのグランドピアノが置かれた

とても立派なコンサートホールで

一流の演奏を楽しめるラブ


シャネルの創始者であるココ・シャネルも
パブロ・ピカソやサルヴァトーレ・ダリ
ストラヴィンスキーやジャン・コクトーなど
幅広いジャンルの芸術家を
パトロンとしてサポートしてきたそう
ビックリマーク

 

また

アメリカの富裕層の間では

評価の高い芸術作品を購入することは

 

「成功の証」

 

であるとそんな風に認められる土壌があるドキドキ

 

 

制度面でも富裕層が芸術作品を購入することを

推奨する制度が確立していて

 

たとえば

コレクターが1年以上保有した作品を

非課税団体に寄付した場合

その作品の市場価格と同じ額の

所得税や法人税が免除されるという


ここでいう「非課税団体」の定義は

「運営費用の1/3以上が寄付で運営される団体」で

この定義を満たしているNPOや私立の美術館などは

寄付による税額控除の対象となるそうラブラブ

 

 


美術館はこの制度を活用して重要な作品を所蔵し

コレクションを充実させることができてアップ

 

 

アーティストやギャラリーは

自らの作品をより広く発表する機会に恵まれてアップ

 

 

コレクターは

社会からの謝意と

税制の優遇を受けることができるアップ

 

 

そのような好ましい循環が機能している!!

 


個人の所蔵作品が

美術館に寄付されるということは

一部の富裕層だけではなく

誰でもいつでも

素晴らしい作品を見られるようになる

 

これに加えて

コレクターは

成功者としての社会的義務を果たした

という達成感と

税金が控除されるというメリットの

双方を得ることができる

 

そんな制度が確立しているおーっ!

 

 

そんな大げさな思想に基づく必要もなく
もっと身近なところから
芸術家のサポートはできるはず

例えば
作品を購入することで
後世に残すべきものを保管する

という重要な役割も担えるわけで

つまり

アートを買うという行為は
文化を保管することの

一端を担うといっても大げさではない

そういった

アーティストと購買者の双方に

インセンティブが生じるような

そんな仕組みを創り上げたい音譜


そこを目指し研鑽してまいります照れ

 

 

表参道のルイ・ヴィトンに併設されたアートスペース「ESPACE LOUI VUITTON」

で開催されていた個展のフライヤー

 

 

 

現在はフランスのアーティスト

クリスチャン・ボルタンスキーの

ANIMIITASⅡという展示



「ANIMITAS」というのは

チリの人々が死者の霊を祀るために

路傍に置く小さな祭壇を指す言葉だそう

 

今回のインスタレーションは

この「ANIMITAS」へのオマージュとして

人里離れた広大な野外に300個の日本の風鈴を

アーティストであるボルタンスキーの

誕生日(1944年9月4日)の星空を

忠実になぞるように配置させた作品を

動画で録画した映像の展示でありました

 

理解はできず・・・あせる