翌日は、ムラーノ島のガラス工房の散策に出かけました。


ムラーノ島は、ベネチアとはまた別の島でパブリックボートで30分間くらいの沖合にある小さな島。ここには、ベネチアングラスの職人さんの工房がズラーッと軒を連ねています。


泊まっていたホテルの提携先のかなり大きな工房で、ガラス職人が作品を作成する過程を見学したり、併設のショップでお買い物したりできます。


こちらの工房では、主にシャンデリアを作っているそうです。
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メルヘンチックなお花。
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可愛らしい色調の部屋に調和しそう。
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こんなシックなデザインも。もっとモダンでスタイリッシュなものもあったけど、著作権の都合で写真は撮れず。
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ベネチアングラスの歴史は古く、紀元前1〜5世紀頃のローマ帝国時代から始まります。特に、15世紀頃には、イタリア・ルネッサンスを背景に、その技法は円熟し、16世紀後半には、ダイヤモンドポイント彫り、レース・グラス、クリスタル・グラス、アイス・クラック・グラス、マーブル・グラスなどの、繊細で華麗な新しい技法が続々と生み出され最盛期を迎えることに。

この頃に流行していたデザインはこんな感じ。
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ベーシックなオブジェグラス。目利きビジネスの足掛かりに、試しに3つ購入しました。

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そして、あべさんガイドのアドバイスにあった、白鳥のような鳥の形をしたオブジェをキーワードに、グラスの枝に白鳥のような鳥が装飾されたグラスを自分用に購入。

ちなみに、グラスの枝に施されたいろいろな動物のような装飾は、そのグラスを納める先の家の紋章だそうで、他にも、魚みたいなものや、龍みたいなものなどありました。

これは、伝統的なデザインにレースガラスの技法を取り入れた、繊細で装飾性の高い作品。

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工房やショップ以外にも、美術館もあり、ここでまたガイドに仕込まれたのか、これまた運命的な出来事がポーン



ジャジャーン!



なんと。私の求めるというか、ガイドが言っていたような、インテリアデザインにガラス工芸を取り入れた展示が。

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この方。マルック・ピリというフィンランドのガラスアーティストの展示。テキスタイルとガラスオブジェを組み合わせた展示をやっていました。

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そして、極め付けはこれ。

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オブジェの下に鏡を配備して、上からの光を天井に反射させて、光の演出をしています。
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こちらは壁面に光を透過させて写しこんでいます。

これらはベネチアングラスではないものの、まさにガラス工芸を用いたインテリアデザインのヒントになっていて、たしかにこんな事を手掛けられたら楽しいだろうなって思いました。

なんか全てがガイドに仕込まれているような、なんとも不思議な巡り合わせにただただ感心するばかりお願い

だんだん今後のプランのイメージが具体的になってきたような。

とても不思議な旅でした。

つづく