土曜日はお茶のお稽古の日です
今日も前回に引き続き、「貴人点」です
今回はまず お軸 をご紹介したいと思います。
今日、茶室に飾られてたお軸はこちら↓ アップの写真です↓
「探幽法眼筆」と記されています。
法眼とは位を意味します。
こちらのお軸、 狩野探幽の作品です
もちろん本物です
狩野探幽(たんゆう) 1602-1674
江戸初期の代表画家で江戸狩野の確立者とされる、名は守信と言い、
永徳の孫で孝信の長男である。後に僧籍に入り探幽と称した。
政権の動きに機敏に対応して勢力を伸ばす伝統をもつ狩野派は
徳川幕府の成立と共に江戸への進出する。
探幽もその一人として父孝信と共に京都から江戸へ進出し徳川幕府御用絵師となる。
家督を弟尚信に譲り自身は鍛冶橋門外に屋敷を拝領する。
1623年京都の狩野宗家を弟安信に継がせ自身は鍛冶橋狩野家を興す。
作品には大徳寺本坊障壁画・山水図・二条城二の丸障壁画・松鷹図・日光東照宮本殿画等がある。
探幽の名声を頼り諸大名達も狩野派の絵師を招くことにより、狩野派は画壇を席捲する事になる。
探幽が江戸絵画史上残した功績として、未開発な江戸に絵画文化の芽を移植した事にある。
これを母胎として浮世絵に代表される江戸庶民芸術が誕生する。 法印
(HPより)
このお軸は 菅原道真公を そして後ろには松と梅が描かれています
今のこの時期に掛けるお軸だそうです
この軸での 菅原道真公は 寂しそうな顔をしています
なぜかというと菅原道真は裏切られ、だまされ、九州へ送られたからです。
寂しげな顔をしてるのは京都に帰りたいという気持ちが表れているからです。
笑った顔の菅原道真は偽物だということです。
これ、お軸を選ぶときのポイントです
これを本物だと証明するもの 「極み」がこちら↓
「極み」が二つあります。
二人の方が「本物」だと証明しています。
左が (正) で 「探幽法印筆 管公 極 」
右が (副) で 「副簡 極 」 と書かれています。
これがあるのとないのとでは 作品の価値が全然違うんです
お茶会でも使える立派なお軸を私たちのお勉強のためにと、先生がお稽古のときに飾ってくれました
こういう素晴らしい芸術品を見れる機会はすごく嬉しいです
先生は美術館にありそうな作品をたくさん持ってらっしゃるので、それを近くで見て、触れることが
出来るので、とても勉強になります
さて、今日のお菓子はこちら↓
左の主菓子は 甲陽園 にある 翁菓舗 のお菓子です
お干菓子はどちらのかわかりませんが、今日の節分にちなんで、
右上の 五色豆 と左下の お多福 のお煎餅でした。
五色豆は各色味が違うんです。なんか懐かしい味のお菓子でした。
このお干菓子が入っている器は、とても由緒ある立派な物みたいです
入ってた箱はかなり昔の箱でしたし。
器には 「福寿海」と書かれています。
今日はお茶のお稽古だけでなく、お軸のお勉強まで出来て、
とっても有意義な時間を過ごすことが出来ました