のんのんばあに逢いたい…
どうしたら逢えるだろうかとずっと考えていた。
調べると、のんのんばあ役の女優、山田昌さんは、戦争を二度と起こしてはならないという事を伝えるために長年活動をされており、『夏の雲は忘れない』という朗読劇に出演してらっしゃるとのこと。
今年は、岐阜と愛知県の二ヵ所に山田さんが出演されるということで、仕事が休めるか…どうやって行くか…ずっと迷っていた。
しかし子供達に話すと、『絶対にのんのんばあに逢いたい!』と熱望。
迷いは消え、かあちゃん即決!
仕事をさっさと片付け、宿泊先を予約し、旦那様は仕事が休めないため私と子供達だけで群馬から愛知県へマイカーの旅へ。

そして運転すること6時間!
楽しみがあると不思議と全く疲れない。あっという間に『扶桑文化会館』に到着!

女優たちによる朗読『夏の雲は忘れない』ヒロシマ.ナガサキ1945年

広いステージにスクリーンと、小学校の木の椅子が並べられたシンプルなセット。

女優さん達が次々に朗読を始めた。

そして…そのうちの一人に山田昌さんが…(;_;)
その、優しくあたたかな…聞き覚えのあるお声…感激で胸がいっぱいに……(ToT)

スクリーンに写し出される映像は、残虐なものはなく、戦争の被害にあった人々の日記の朗読と写し出される残虐ではない映像で想像が膨らんでくる…。
また、地元の中学生も朗読に参加され、澄んだあどけない声で気持ちの込められた朗読も素晴らしかった。
シンプルでありながら心にはズッシリと響いてくる…気づいたら、静かに涙を流していた。
隣では、一番下の娘が最初から最後まで爆睡。息子と長女は真剣にステージを観ていた。長女は涙を流しながら…

終了後に、出演された六人の女優さん達との交流会がロビーにて行われた。
山田昌さんの御主人である、俳優の天野鎮雄さんのユーモアあふれる司会進行で、和やかなムードの中、何か感想を述べたい方はどうぞ…ということで、集まった皆さんなかなか挙手しない。

息子が隣で私の脇腹をツンツンして、「ママ…せっかくだから何か言いなよ!」と…
息子に言われたのだから…かあちゃん頑張る!私は勇気を振り絞って挙手した。
そして沢山の人前で、何より山田さん目の前にしてド緊張…頑張って話させて頂いた。


【以下みえかあちゃんのスピーチ】

実は…今回は山田昌さんに会いたいのが一番の目的だった。
私は山田昌さん出演の『のんのんばあとオレ』の作品が大好きで、山田さんに会いたくて調べたらこちらでの講演を知った。
群馬から愛知まで遠いので迷ったが、
子を持つ母親として、戦争をしてはいけないということを子供達にどうやって伝えれば良いかと日頃から思っていたので、山田さんが出演されるこの舞台をどうしても子供達と一緒に観たくて思いきって群馬からやって来ました。
おかげさまで山田さんのお変わりない元気なお姿を拝見でき、また、女優さん達六人の本物の朗読を体感し、子供達と一緒に戦争の事について学べたことが、本当に嬉しかった。
来て良かったと心から思っています。
ありがとうございました。


というようなことを発言させて頂いた…。
沢山の人の前で恥ずかしいのだが、話している私の方を見詰めてくれている山田昌さんの…のんのんばあの温かい眼差しに感動してしまい、途中何度も泣いてしまって言葉に詰まり、本当に自分が情けなかった。
そんな情けないかあちゃんなのに、皆さんからあったかい拍手を頂き、余計に涙が止まらなかった。
ふと横を見ると、長女が深くうずくまっていた。
…あとで聞いたら、ママがあまりにも泣きすぎで恥ずかしくて他人のフリをしたかったそうだ…(-.-)

交流会終了後に山田さんとほんの少しだけ個人的にお話することができた。
のんのんばあとオレの話も少しだけでき、山田さんも喜んで下さって嬉しかった。

お忙しい中、温かく接してくださり、山田昌さん、御主人の天野鎮雄さん…本当に感謝しております。

また、ご親切にして下さった愛知さくらライオンズクラブの方々も本当にありがとうございました。


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