続き。

もう生まれるって・・・どゆこと??
あんなに家で待機してろって言っといて、すでに7、8センチだ~??!そりゃそうだろうよ、家出る時には多分3分間隔とかだったもん。

びっくりと痛いので、内診台から起き上がれなかった。

夏 「痛くて無理ー。起きれない。」
内診した助産師 「何言ってるの!それじゃ生めないでしょ!がんばんなさい!」
夏 「(我に返り)はいっ!!!」

この叱咤激励の助産師さんは、若いのにリーダーシップがしっかり取れていて、後にアイバちゃんを取り上げてくれた恩人になる。

うめきながら、立ち止まりながら、体を支えられながらLDRに移動。
分娩台に寝かされ、まだ陣痛逃し。
多分この時、6月30日の午前0時半くらい?

アタシは陣痛中のリラックスのために、嵐のCD、MD、DVDをたんまり持参していた。
嵐を聞きながら生むのよ!
アイバちゃんは嵐と共に生まれるのよ!
マジでそんなこと思ってた。

しかーし!
CD等をセットする間もなく、分娩の準備が進む・・・。

立会い予定のだべあさんが、おそるおそる聞く。
だ 「あの・・・車を路駐してるので、パーキングに止めてきたいのですが・・・。」

その回答は一生忘れないと思う!

助 「だめ!そんな暇ない!
もう生まれるから!!

あははー。
もう生まれるって。
まだLDRに入って数分だよ。

ほどなくして、う○ちがしたくなり、あたりかまわず「う○ちしたいですー!」と叫ぶ。

助 「もういきんで良いよ!陣痛来たら、いきんで!」

分娩台が本当の分娩台になり(それまではまだベッド状態)、それからはもう、無我夢中。助産師さん2人、看護士さん1人に誘導され、だべあさんの手を握り、いきみまくる。

他のブログで、数回いきんだらドゥルーン!っていう方が多かったのでそれを予想していたけど、アタシの場合は何度いきんでも頭が出ない。助産師さんたちは一生懸命励ましてくれて、上手上手って言ってくれて、根気強くリードしてくれた。

20回くらいいきんだだろうか。(定かではない)
もうアタシ、死ぬって思った時、力抜いて、手を交差して肩へ、陣痛に合わせて短くはっはっはって息して」って言われ、アイバちゃんの頭が出たらしいことを悟った。あとは肩が出て、体が出るはず・・・。

が、その後のはっはっはっがまた難しく、全然要領がつかめない。すでに陣痛がいつ来ているのかすらわからない。酸素マスクを付けられ半分意識を失いながら、最後のがんばり!

出た!

オギャーー!!!

アイバちゃん、誕生。
この時、まだ午前2時前!←マジ

涙は出なかった。
放心状態だった。
ほっとして、呼吸をするのがやっとだった。

助産師さんたちがたくさんおめでとうを言ってくれた。
だべあさんは・・・泣いてた?いや、わからない。
もうアタシ、ぐったり(笑)。

カンガルーケアーをお願いしていたので、きれいに拭かれたアイバちゃんがアタシの胸にやってくる・・・と思いきや。アタシの体にちょっとトラブルがあり、その処置に時間がかかり、結局カンガルーケアができたのはそれから1時間半後くらい。

アタシとだべあさんがアイバちゃんに最初にかけた言葉は・・・。

「いらっしゃいませ~!」
こうして、世界一愛しい我が娘、アイバちゃんが誕生しました。

続き。

夏 「10分以内になりました。はぁはぁ(痛くて苦しい)。」
助 「1時間計りましたか?」

夏 「(ふざけんなー!)計りました。結構痛いですぅぅ。」
助 「苦しそうですね。・・・では、入院準備して来てください。」

やっと行ける。病院、行ける・・・。
だべあさんが、車をマンションの玄関に着けてるべく、出て行った。

準備は万端。でも、アタシ、歩けない。3~5分間隔でくる陣痛を一人で逃すため、「考える人byロダン」ポーズで肛門をかかとで抑える。

よたよた歩きながら、時にだべあさんに暴言を吐きながら(ごめんね)車に乗り込むが、あまりにも痛すぎて、車中で初めて陣痛で本気に泣いた。

夏 「痛いよー。病院、まだ?」
だ 「あとちょっと。」

この会話を何度か繰り返し、病院の夜間救急玄関前に「とりあえず←ここポイント」路駐した。

受付を済ませ、車中で破水した感があったので、車椅子でLDRの階へ。
内診。

何センチ開いているかな。
これからNSTとか付けてまだだいぶ時間がかかるかな。
なーんて、痛いながらものんきに思っていたアタシ。

助 「夏さん!破水はしてない。よくここまで家で耐えたね。もう7、8センチ開いてるよ!すぐに生まれるよ!!」


・・・
マ・ジ?

続く。