届きたる 母校だよりの 訃報欄に 初恋の師の 名しかと記さる


大学の 厳しき学びの 数々を 師の目を見つつ たどりゆきしか


師の語る 戦の日々の 青春を 一つもらさず 心にとめき


正しきも 美しきをも 師の口を 借りて学びし 青春の日々


独身の 師の傍らに 添ふ吾を 夢見つつをり 若かりし日々