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みーみみどろ

みどろの独り言。宇宙にもメッセージが発信されているはず、今も。

念願の近江・若狭の仏像巡りに行ってきました。

まずは、ここから。

渡岸寺観音堂(向源寺)
拝観料:300円

お目当ては、もちろん十一面観音立像。(国宝)
$みーみみどろ-向源寺


ここの地方ならではの、神仏習合が色濃く残っており、
お寺ですが、神社にある手水鉢(手を洗う場所)がありました。


向源寺の十一面観音とは、5年前にトーハクで行われた
一木造の展覧会ぶりの再会です。

ドキドキ。

その時のトーハクで、その美しさに魅了され
いつか御本堂でお会いしたい!
という気持ちをずっと持っていて、今回やっと念願が叶うことに。

そう、そんな勝手な思い込みで、本堂の厨子の中にいらっしゃるのかと思っていたのですが、所蔵館に他の仏像と一緒にいらっしゃいました。

特徴の1つでもある、背面の爆笑面も見られるように
360度から開放。

それはそれでとっても有り難いのですが、薄明りの御本堂の中に
佇む様を想像していたので、少しだけ残念な気持ちに。

そしたら、住職さんのお話の中で、5年前のトーハクの話が出てきて
なにやらこの所蔵館を建てる条件の1つがトーハク出品だったそうで
住職は最初断っていたそうなのですが、渋々受託。

戻ってきたら案の定、傷んでしまっていたそうです。。。

また、もう1つの条件が360度から十一面観音を観られるように
開放することだったそうなのですが、これも最初
本来後ろは見せないものだから、と
住職さんは断っていたのですが絶対条件ということで、渋々受託。
それで、今の形になったそうです。

そんな話を聞いて、なんだか切なくなりました。

その5年前のトーハクで何も事情を知らず、
ただただその美しさに魅了されて、
わざわざ遠い地まで足を運ぶほどに焦がれていた
純粋なワタクシの気持ち。

裏ではいろんな大人たちの事情が絡んで
しかも渋々出品されていただなんて。。
ある意味、知らないとは幸せなことなのかもしれません。


さらにさらに、昭和に入ってから今のように一般に拝観できるように
なったそうなのですが、そうしたら左手の水瓶にあったはずの花が
ポキンと折られて、誰かが持って行ったそうなのです!

それで、本来の姿をみなさんに見て欲しいから、と
後から花を追加しようとしたら、追加すると国宝から重要文化財に
格下げになってしまう、ということで
しょうがないので、なくなったままの状態にあるそうです。

この話もまたまた私を切なくさせます。

徳の一部を持ち帰りたいという気持ちは分からなくもないですが
(絶対ダメ)
折って持ち帰る悪い人がいる、ということ。

国宝とか重文とか現代社会が勝手に決めた、ただの目安に翻弄されること。

もし、そんな国宝とかの取決めがなかったら、花を追加して
本来の姿を見れていたかもしれないのに現在の社会では叶わない、
というジレンマ。(江戸時代だったら迷いなく指してた)

でも、国宝と重文では観光客の数が全然違う、という現実。

それもこれも、すべて利己的な大人たちの事情だということ。

あー、なんだかすべてが切ない。

まぁ仏教なんて昔からそんな黒い一面を持ってますよね。


モヤモヤしたままの気持ちで、ご対面となってしまいました。

そんな人間たちの勝手な模様を見下ろすかのように
変わらず美しいお姿でした。

近江編 つづく。