![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/08/midoriyong/42/2e/j/o0800052313549519169.jpg?caw=800)
ぼくは、
恋をしたみたいだ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/eb/1c/j/o0800048313549424027.jpg?caw=800)
それは、去年の
クリスマスの夜。
ぼくは、Coffee Shopで、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/26/f0/j/o0800050513549424041.jpg?caw=800)
ガラスのむこうを、
なにげなく、
みていた、、ゆきかう、
ひとたちの、
しあわせそうな、えがお、、。
ななめまえには、
花屋があって、ぼくは、
なんとなく、
そとをみたら、花屋のまえを、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/6f/03/j/o0800060013549424045.jpg?caw=800)
一旦、とおりすぎたのに、
くるっと、ふりかえって、
花屋のまえに、きみは、
もどっていった。
すこし、雨がふってきて、
ぼくは、気分がよかった、、。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/a2/6c/j/o0800060013549424054.jpg?caw=800)
花屋のまえで、
たちどまった、きみは、
どのはなを、かおうかと、
まようだろうと、おもっていたら、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/60/84/j/o0800060013549424067.jpg?caw=800)
やはり、まよっていたみたいで、
きみは、しばらく、
花屋のまえで、
たちつくしていた、、、。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/2b/a3/j/o0800073313549424073.jpg?caw=800)
こちらからは、
長いマントで、シルエットも、
わからない。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/a7/66/j/o0800056513549424080.jpg?caw=800)
ながいかみしか、みえない。
ながく、その場で、
たたずんで、いたきみが、
いったいどんな、
花をかうのか、もうぼくは、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/72/56/j/o0800052513549424094.jpg?caw=800)
そのことに、こころが、
いっぱいになった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/d5/cf/j/o0800052913549424103.jpg?caw=800)
しばらく、花をみていたきみは、
ばらを1本、かっていった。
ばらを、、、
1本、、。
あめが、ふってきていたのに、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/35/0e/j/o0800052613549424113.jpg?caw=800)
かさもささず、
あるきはじめた、きみは、
ばらを、
包装してもらわず、
そのまま、
もっていった、、、。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/9f/ad/j/o0800052313549424121.jpg?caw=800)
ぼくは、きみを、みおくると、
もう、そこにいる、
必要が、なくなったような
気がして、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/b1/c1/j/o0800051813549424130.jpg?caw=800)
店をでて、あるいていたら、
急に、ばらを、かいたくなって、
もどって、花屋に寄った。
ばらを、、、1本、
かって、あるきはじめたら、
Coffee Shopの、ぼくが、
すわっていた席に、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/28/6a/j/o0800052513549424143.jpg?caw=800)
きみが、すわっているのを、
みたよ、、。
そのテーブルに、
水のコップに、さしこまれた、
1本のばらが、あった、、。
ぼくは、
すぐに、店にはいっていって、
きみのそばに、立った。
ぼくの手にある、
コップのばらをみて、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160125/01/midoriyong/51/9f/j/o0640096013549424153.jpg?caw=800)
きみは、にっこりしたね。
ぼくは、なにも、いわず、
まえに、すわった。
ふたりして、そとを、みながら、
ときおり、みつめあって、
ながい、ときを、すごした、、。
さいごに、ばらを、どうするか、
かんがえていたら、
きみは、自分のばらを、
ぼくに、さしだした。
どうぞ、、、そういって、、、。
ふつう、おとこのほうが、
そういうこと、するんじゃないのか、、、
でも、きみは、
すみきった、ひとみで、
にっこりしながら、
ぼくのばらを、手にとって
ありがとうって、
くちびるを、うごかして、
ぼくをのこして、
いってしまった。
なにをしていても、
うたをうたっているときも、
あのときの、
あまい記憶が、
消えない、、。
こんどは、ぼくが、
きみを、よわせてみせるよ、、。
時間もない、ぼくだけど、
かならず、
あおう、、。
いつか、また、
ばらを、買う日に、、。
作 midori
写真は、おかりしました。
2016/1/25