曲を書くって難しい。文章を書くのにとても似ている。英語がまだ得意でなかったころの英作文のプロセスを思い出す。書いては消して、また書いては消す。思っていることを適切に表してくれる言葉を探し続けて迷宮入りしてしまう。
作曲を初めて思うのは、私は気が付かずになんとなくやってしまっていることがたくさんある、ということ。なぜそうしてるのか、なぜそう感じるのか、どこに何を感じてるのか。自分との対話です。なんでこの音でないといけないのか、と自分に問いて、答えられない場合は、自分が信じられなくなる。やっていることに自信がなくなる。否定してしまう。前に進めなくなる。それじゃあとりあえず全部肯定して、ジャッジせずに書き出そうとしてみる。けれど、なんとなくやってしまうこと、自分でも何が起こっているのかわからないようなことをただやり続けているようでは成長がないようで、意味がないようで、それも苦痛。何が良くて悪いのか、何がバランスよくて悪いのか、がわからない。
確かなのは、私は分かりたいのだな、と思う。そして、作曲の作業は、 自分を知る作業なのだな、とも。いい悪い、成功失敗ではなく、私はこう感じるのか、こういうことがしたくてしたくないのか、と気づいていくこと。思考のパターンに気づき、そして実は自分ではまだまだ認識していなかった理由や感情が一つ一つの行動や言葉や音に隠れているのだな、という発見をしていく。新鮮であり、怖いことでもあり、嬉しいことでもあり、幸せなことでもある。