皆さんこんにちは!
皆さんの中に、真剣に音楽に学びたい!けれどもう年齢が若くない!子供の頃にちゃんと習っていない!などのお悩みを抱えている人がいたら、声を大にして届けたい。
いつからでも音楽への挑戦は可能です!!
趣味程度、という話ではありません。本気なら、プロになることも可能です。
まず、明確にする必要があるのが、何を伝えるアーティストになりたいか、ということです。そうです、何を伝えたいのか、が大事なのです。学ぶ段階だと、まだまだその「伝えたい何か」がなんなのか、考える余裕も機械もあまりないかもしれません。私がそうでした。20歳からピアノを真剣に学び、果たしてものになるのかどうか、やる意味があるのかどうか、上達するのかどうか、などなど私を悩ませる問題は山積みでした。なので、毎日何時間もとにかくがむしゃらに練習するのが精一杯で、「どんなアーティストになりたいのか」など、全く考える余裕などありませんでした。そして、周りにそういう質問をしてくる人もいなかった。
今になると痛感してます。特に始めの段階で、このことを考え始めるのが大事だと!
以前私の中には、音楽で成功する=カーネギーホールなどで演奏するクラシックピアニストというようなイメージがありました。今考えると、視野が狭かったなあ、と思います。そもそも、何を伝えるためにカーネギーホールで演奏したいと思っていたのでしょう。他のピアニストと同じように、難曲を、表現豊かに情熱的に演奏してお客さんに感動を届ける。そんな漠然としたイメージしかありませんでした。
そして、音楽を空気のように吸って生きてきた人たちと同じように指が回るか、頭が回るか、と言ったら、そうはなりません。外国語を大人になってから習い始めて、母国語を超えることはないのと同じです。私には周りには誰一人ロールモデルになる人(大人になってからクラシックピアノを真剣に始めた人)がいなかったので、どの程度テクニックや耳が育つのかもわかりませんでした。だからまずはがむしゃらに練習するして挑戦するしか方法がありませんでした。
そして様々な紆余曲折、挫折を繰り返しながら、至った結論。音楽は、「どんだけうまく弾けるか」を競ったり、披露したりするのが目的ではありません。「何をどうやって表現するか」です。ひとに響くメッセージがなければ、自分自身も続かないばかりでなく、人にも響かないのです。
では、大人になって始めた人がどうやってその大事な「何か」を伝えるか。それは、自分の音楽を創造して世の中に出していくことです。自分の音楽を見つけて、それをいかに伝えるか。それをするための勉強が必要です。最高の目標は、ショパンのエチュード集を鬼のように弾きこなしてリサイタルで弾くことでも、国際コンクールで賞を取ることでもありません。それらは、それこそ英才教育を受けてきた人たちに任せておけば良いのです。私たちがわざわざ入る土俵ではありません。
オリジナル音楽を作るとなると、もちろんハーモニーの知識、イヤトレーニング、テクニック、などが必要になります。ここで、既存の曲を弾くこととの違いは、音楽の本質を理解しながら学ぶ、という点です。作曲をする場合は、何をやりたいのか、どんな感情を表現したいのか、聴く人にどんな体験をしてもらいたいのか、という視点から音楽を考えます。なので、音楽の本質というものを自分自身でも体験していくことができるのです。それがないのに、ショパンのエチュードは指だけでは弾けませんし、シューマンのファンタジーも深みのある(曲の本来のメッセージを伝える)演奏をすることは到底無理です。上っ面だけの演奏になってしまって、結局行き止まりに当たって、挫折してしまうのです。
話を元に戻します。大人になってから音楽に挑戦してプロになることも可能、と書きました。それは、何のプロになるか、何を伝えるのか、ということが重要になる、ということなのです。あなたにとっての音楽の成功がクラシックの難曲をガンガン演奏、CDも録音する、有名なホールでリサイタルをする、ということであったら、それはおそらく叶わないでしょう。(一曲だけを完璧にする、ということを成された方もいらっしゃいますね。それはそれでものすごい感動を与えます。そこで伝わるのは、その曲の素晴らしさということというよりは、人間の成せる技、努力する力、継続の力、自分を信じる力、がその一曲を通して伝わってるという感じです。)そうではなくて、別の表現方法での成功の形もたくさんあります。オリジナル曲を作って発信していくはもちろん、「表現者」ということでしたら音楽について書くことであったり、ミュージックテクノロジーだったり、教えることも「パフォーマンス」です。
なので、まずはあなたが何を伝えたいと思っているのか、これについてよくよく考えてみましょう。変わって行っても良いと思います。ただ本当に本当に伝えたいこと、これを耳を澄まして自分の心の声を聴いていってください。