マシュマロの材料といえば、皆さんはどのようなものが思い浮かぶでしょうか?

 

 

 

 

現在は、卵白やゼラチンを使って作られていますが、、、

昔は卵白の代わりにウスベニタチアオイ(マーシュマロウ)という植物が使われていました。

 

ウスベニタチアオイ (Althaea officinalis Linne) (アオイ科)は、

地中海東部沿岸地域原産で、夏に淡い紅白色の花を咲かせます。

 

 

こちらが根の写真です ↓

 

これだけ綺麗に根を掘り起こすのは、とても大変な作業です…!

 

根は、胃炎、胃潰瘍等の消化器疾患、気管支疾患に薬用として用いられます。

 

今回は、このマーシュマロウの根から出る粘液を使ったマシュマロ作りに再挑戦しましたビックリマーク

 

 

 

まずは、皮を取り除いた根を刻みます。

 

 

 

これを水に浸し、、、

 

 

 

 

ざるを使って、根を取り除きます。

 

 

ちなみに、この工程を横から覗くと、、、

 

 

ドロッとしているのが分かりますねキョロキョロ

 

 

そして、この粘液を泡立てていきます!

 

 

前回は手動で泡立てて失敗し、灰色の何かが生み出されてしまったので、

今回はその反省を生かして、文明の利器(電動泡だて器)を使いました。

 

 

泡立てたものをスプーンですくい、コーンスターチの上に乗せて、

冷蔵庫で冷やして完成です!!

 

泡を食べているような食感で、オクラ(アオイ科)のような匂いがしました!

 

2年越しの課題提出を果たしました照れ

11月も下旬となり、園のイロハモミジも色付いてきましたもみじ

 

 

 

 

 

 

 

 

またこの時期、サフランの花も見頃を迎えています!

 

サフラン(Crocus sativus L.)は、地中海沿岸からインド辺りが原産地と考えられており、

食品着色料や薬用として、紀元前から利用されてきた植物です。

 

 

 

 

サフラン

 本品はサフラン(Crocus sativus Linné (Iridaceae)) の柱頭である。

 (第十七改正日本薬局方より)

   現在は、婦人用薬などの配合剤の原料として利用されています。

 

 

 

 

雌しべは、このように先が3本に分かれた構造になっています。

 

 

 

 

 

 

約70個の花から、これだけの雌しべを収穫することができました!

 

 

 

 

サフランは、ブイヤベース、パエリアなどの地中海料理やトルコ料理、インド料理などに利用される香辛料としても

広く知られていますニコニコ

 

 

ということで早速、乾燥させた雌しべを水に浸け、、、

 

 

 

水が鮮やかな黄色になりましたビックリマーク

 

 

 

 

 

これを利用したパエリアがこちらです!!下矢印

 

 

 

 

 

乾燥品500gを得るためには6万個もの花が必要となる、高価な香辛料ですが、

 

サフランを使ったお料理で、是非みなさんも香りや色を楽しんでみてくださいニコニコ

 

今年はサンザシ(バラ科)の実がたくさんなったので、種まきのために、種を取ることにしました。

 

サンザシは中国原産の落葉性の小低木で、日本でも庭木として栽培されているそうです。

5月頃に白い花を沢山咲かせます。

 

 

サンザシ(山査子)

 本品は1)サンザシ Crataegus cuneta Siebold et Zuccarini 又は

 2)オオミサンザシ Crataegus pinnatifida Bunge var. major  N. E. Brown (Rosaceae) の偽果をそのまま又は縦切若しくは横切したものである.

 (第十七改正日本薬局方より)

サンザシは偽果を消化促進・胃酸補給薬として用いるのですが、偽果とはどのようなものか

ご存じでしょうかはてなマーク

 

  ~偽果と真果~

  子房そのものが変わったものが真の果実(真果)であり、子房以外の部分が肥大して

  見かけ上の果実をなすものを偽果といいます。

 

 

 

 

さて、まずはサンザシの実を収穫して、、、

 

 

 

 

 

カッターナイフを使って果肉を外していきます。

 

 

 

 

 

たくさんの種を取り出すことができました!!

 

 

 

 

 

種を取る過程で、果肉もたくさん取れたので、、、

 

   

 

 

 

山査子餅(Shānzhāzi bǐngを作ってみることにしました!!ニコニコ 

 

 

 

まずは果肉(300g)と砂糖(150g)、水(120mL)を入れて、、、

 

 

 

 

 

20分ほど煮詰めると、、、

 

  

果肉が柔らかくなりました!

 

 

 

 

これをミキサーにかけてペースト状にしたものを、フライパンで炒めて水分をとばしていきます。

 

 

 

 

 

水分がとんだらバットに入れ、粗熱を取って乾燥させます。

 

 

 

 

 

乾燥したものがこちらです!

 

 

 

 

 

食べやすい大きさにカットして、、、

山査子餅の出来上がりです!!

 

 

 

 

売られている物より少し柔らかくなりましたが、甘酸っぱくて美味しかったですニコニコ