12月1日に三島文化会館ゆうゆうホールに『萩咲く頃に』の千秋楽を観に行って来ました。

コロナ禍も下火になった満員の観客でした。オペラアレルッキーノを観た時は一つおきに座っていました。

萩の咲く頃に初演は2014年12月2日なので7年上演されて来たことになります。

この演劇を観て毒親とは何か?
アダルトチルドレンとは?

考えさせられました。随分前から、わたしは自分のことをアダルトチルドレンとは考えないようになりました。

萩の咲く頃にでは、息子に厳しい父親と真面目で父の期待に応えようと無理して引きこもりになってしまった息子について描かれています。

母娘問題では信田さよ子さんの本を読んだことがあります。

でも実際父親が息子に期待をかけるあまり息子の生き方を束縛してしまうこともあります。

最近になってブログを読んだりして30代40代になっても親を恨んでいる人もいると知りました。

自分はアダルトチルドレンで親は毒親と信じて疑わないのです。

毒親ブームと言ってもいいと思います。

劇では東日本大震災の津波から避難する場面から始まります。

次に音無美紀子さん演じる母親が掃除しているところに前日帰って来た東京にいる娘が散歩から帰って来たシーンで母娘の会話が軽快なテンポで始まります。

東京にいる息子を実は呼んであり震災から3年半ぶりに帰って来ることが語られます。

娘は家をめちゃくちゃにした兄をよく思っていません。お父さんが許すわけないと考えています。

息子は帰って来て謝まります。そして結婚したことと妻を連れて来たから会って欲しいと言います。

知らない間に結婚したことにショックを受ける母親。でも父親は会おうと言います。

謝る息子に対して父親は悪いのは父さんの方だと謝まります。

嫁のお願いはお父さん握手してあげてくださいというものでした。手を握りあう父と息子。長い間難しかった関係が癒えていきます。

はっぴいえんどで、実際にもこんな風に難しい親子関係が修復されたらいいなと思わずにはいられませんでした。