親は子どもの将来を思って育てていると思います。

“聞き分けの良い子だったらいいのに”そう思うお母さんも

いると思います。

 

素直にはいと親の言うことを聞いてくれれば確かに育てる

のは楽かも知れません。しかし、この子は良い子だと

安心してばかりもいられません。

 

娘が中学生の時の講演者は「良い子が危ない」という本を

出版していらっしゃいました。少年鑑別所の所長や

家庭裁判所の調停委員をしていらした方です。

 

本をお借りして読んだのですが、犯罪に至る前、家族の中で

家事をして下の子の世話をしてすごくいい子だった子の

ことが書いてありました。

 

聞き分けの良い子が不登校になることも多いようです。

子どもにも本人の意思があります。

 

親の言うことをよく聞くよいこ。理想の子どもと考えるのは

考えものです。親の前で素直に自分の気持ちを話せますか?

いつも親の顔色を伺っている子もいます。

 

子どもが自分の意思で身につけるものを選んだりもっと

遊びたいとか言える環境がないと自分を幼い時から抑えて

しまっていると思います。

 

親が命令してそれに服従させるような子育てをしていると

子どもは自分の希望があっても言い出せないかもしれません。

 

以前娘が赤ちゃんの時に赤い風船をもらった時に緑色の風船

がいいと言ったのでお願いして替えていただいたことを

書きました。

 

赤ちゃんにも自分の意思があります。以前このことを書いた

時にそんなことをしたら我儘な子に育つからやめるべきと

言った中年男性がいました。

 

子どもが自分の好きな色を選んだり好きな手触りのものを

好んだりということはあります。自分の好みを優先して

もらえれば自己肯定感に繋がります。

 

モンテッソーリ教育では子どもが何をして遊ぶか自分で

決めるそうです。とても大切だと思いました。

 

勉強も同じで親に言われてするにのでなく楽しく勉強させ

たいと思います。

 

勉強しなさいと言えばいいと考える親もいます。

東大生の親はほとんど勉強しなさいと言ったことがない

そうです。

 

自己肯定感がはっきりしていれば、自立心も育つと思います。

 

河合隼雄さんはグレートマザーについて多くの著作で述べて

います。思春期に母親の束縛から逃れられなくて自立の

機会をなくしてしまう子もいます。

 

赤ちゃんの時からそして幼児期も子どもは将来自立して

生きて行く必要があるので先を見越して育てることが必要

です。

 

小学生にとって勉強は楽しいものになっていますか?

長男は進研ゼミ小学講座を受講していました。

今はチャレンジタッチがあります。

 

学校から帰ると真っ先にチャレンジをしてそれから遊びに

行っていました。

 

当時5歳年下の長女はお兄ちゃんのチャレンジをやってしまい

ました。小学5年生の教材です。

 

きっと楽しくて夢中で答えを書いてしまったのでしょう。

学ぶことは本来楽しいものです。勉強しなさいばかり言って

いると勉強嫌いになってしまいます。

 

自立心は幼い頃から育っていきます。勉強が始まる小学生の

時が肝心です。学ぶ楽しさを知りもっと学びたいと思う子に

育って欲しいです。

 

親の手本も大切です。親が本を読んだり新聞を読んでいる

姿を見せていれば子どもも読むことが楽しいと気づきます。

 

自立心を育むには、自分の力でやってみる経験を積み重ねる

ことが大切です。子どもが試行錯誤して挑戦している時は

静かに見守りしばらくしてからアドバイスします。