ICD11によって複雑性PTSDという診断名が認められる

ようになりました。心的外傷によってPTSDになることは

よく知られていますが、どう違うのでしょう?

 

繰り返し外傷を受けることによって様々な鬱病や躁鬱病、

統合失調症、パニック障害などになることがあります。

複雑性PTSDという診断名を認めると、すべての精神病は

この一つでいいことになります。

 

子供時代に家庭において暴力やネグレクトなどの虐待を

受けるとその後、解離やフラッシュバック、鬱などの症状が

起きるようです。

 

また大人になってもDVの被害者には、同様に精神病と

言われるような症状が出たりします。心療内科に行けば

投薬治療を勧められるかもしれません。

 

しかし根本的な問題は、そのままで薬で脳内のセロトニン

などの物質のバランスを変えたりするだけで根本治療に

なっていないので完治が難しいです。

 

様々なブログを読んでいる時に複雑性PTSDという病名を

知りました。

 

疼痛で診療を受けた主治医は、薬では治らない。高度な

カウンセリングによってしか治らないと言ったのもうなずけ

ます。

 

発達障害は、脳の遺伝性のもので生育歴とは関係ないと

いう学者もいますが、ごく幼い時に虐待などが起きると

脳の発達に影響があると言う学者もいます。

 

いずれにしても心的外傷が癒されることは、必要だと

思います。出来れば過去のトラウマについて話す暴露療法

ではないのが望ましいと思います。暴露療法は、本人が

とても苦しいそうです。

 

広く行われて来たものにEMDRがあります。

アメリカでは、EMDRに替わってソマティック・エキスペリエンスで治療する治療者も増えているようです。

 

インドネシアの津波では、この方法で治療されたそうです。

日本でも10年程前からソマティック・エクスペリエンスを

行う臨床心理士が出て来ました。

 

今は、多くの臨床心理士がこのカウンセリングを身につけて

いるようです。