友人に勧められて読んだ本で衝撃を受けたのが、

アリス・ミラー著「魂の殺人」です。もう古典的な本かも

知れません。

 

昔は、当然のように体罰が行われていたそうです。

今は子供に体罰をすることは、虐待とみなされています。

また妻を殴ればDVとして日本でも逮捕されることもあり

ます。

 

体罰がしつけとして認められている時代がありました。

また親指法というのがあって、親指より細い棒で鞭打つ

のは許されていたそうです。

 

ヒットラーは子供時代父親から鞭打たれていて後に

独裁者となってユダヤ人を迫害するようになったのも

鞭打たれたことが原因となっている。そんなことも

書いてありました。

 

子供達が事件に遭った後、そのことを何度も演じ癒される

というのも初めて知りました。

 

親が当然のように子供達を支配する。そんな時代があり

ました。結婚も親が決める。自由恋愛が認められる時代に

生きていると親の支配が過去のものに思う方も。

 

でも体罰をしなくても様々な方法で子供達をコントロール

して思い通りにしようとする親もいるのではないでしょうか。

 

東大生になった娘が母親の支配を感じ、親のロボットの

ように感じた話しを新聞で読んだことがあります。

 

幼児教育は大切で子供にとって楽しい時間であって欲しい。

でも親が子供を世間から認められ、自分の価値が上がった

かのようにする道具にしてしまっては、子供の心に悪影響が

あるように思います。

 

あるお母さんは、夫が息子を東大に入れるため厳しく教えて

いると悩んでいました。ご主人に会って子供の教育について

話しました。頭を殴って教えていたから。

 

でも話しても無駄でした。うちの子は天才ではないからと。

塾の課題をこなし家では父親から殴られながら勉強。

可哀想に思いますが。

 

そのお母さんは、父親から顔を何度も殴られたそうです。

また母親は、支配しようとするタイプで彼女は、とても

優秀なキャリアウーマンでしたが結婚して夫から支配

されるようになってメンタルを病んでしまいました。

 

現代でも体罰をする親は、少なからずいるようです。

その弊害は大きく連鎖して子供の家庭にも問題を起こして

いるようです。

 

 

 

わたしは一度だけ幼児期に父に張り飛ばされたことが

あります。でも昨日のことのように鮮明に覚えています。

母には中学生の時に一度だけ蹴られたことがあります。

 

体罰ではなく言葉の暴力の影響も大きいと思います。

家で宿題することも許されない環境でした。勉強しなさい

と言われる同級生が羨ましかった。

 

小学1年生の時親が寝静まるのを待って宿題したことを

覚えています。

 

子供達が安心に伸び伸び育つ家庭であって欲しいです。