「金のなる木」の春夏秋冬、そして花
金のなる木は、昔から日本で親しまれている多肉植物のひとつ。
葉の形がコインに似ていることから「金のなる木」と呼ばれるようになりました。
お金がなるということでとても縁起がよく人気の植物で、花言葉も「幸運を招く」と言われ、プレゼントにも最適です。
■金のなる木とは
金のなる木の正式名は、ベンケイソウ科クラッスラ属のクラッスラ・ポルツラケア(園芸名「花月:カゲツ」)です。和名は、縁紅弁慶:フチベニベンケイと言われていますが、なぜかほとんど使われていません。
金のなる木や成金草の方が親しみありますね。他にもマネーツリーやダラープラントなども国や地域により呼ばれ方が違います。
■金のなる木の育て方
金のなる木の育て方も他の多肉植物やサボテンと同じように水はけのよい土を使い、湿気をこもらせない環境が大切。
四季を通して春夏秋冬の金のなる木の変化を写真と共に紹介します。ちょっとした季節ごとの注意点も書かせていただきます^-^
春は、霜が降りない時期から外の陽当たりのよいところに
日照不足になると葉が落ちて元気がなくなることがあります。水やりは土が乾いて1日たった頃に鉢の下から水が出てくるくらいしっかりとやりましょう。
植え替えや葉挿し、挿し木をするなら、春がおすすめ。
成長期の頃ですので、根や葉が出やすく初心者でも成功しやすいです。もちろん秋でもOK。
夏は、日中の直射日光が強すぎると葉焼けの原因
半日陰の風通しの良い場所が最適。
夏に室内に置いておくと日差しが弱く、写真のように葉が濃ゆくなってしまいました。日差し加減は、葉の色を目安にしてくださいね。
水やりは春と同じですが、土の乾くスピードが速いので気を付けましょう。乾いて葉がしわしわになっても枯れないので、さほど心配しないでくださいね。
こちらは要注意!・ ・!
間違っても日中に水をやるということはないようにしてくださいね。やった水が熱湯になり、植物がむせ上がって枯れてしまいます。夏は少し涼しい朝か夕方に水やりをしてくださいね。
秋は、芽がでて葉が増える時期
春と同じく陽当たりのよい場所で、水やりも春と同じ。
ですが、花を咲かせたい場合は、水やりを我慢してください。
冬にはかわいい花を咲くことを想像して、今は我慢の時期です。
新芽の所にお金を挟み落ちなければ願が叶うと言われ、遊んだことも。下記に「金のなる木の花の咲かせ方」も紹介しています。
冬は、寒さや霜に弱いため、室内の陽当たりの良い場所
暖房までは必要なく縁側や出窓などの場所が最適。
部屋が暖かすぎると成長し間延びしてしまいます。
水やりは1か月に1・2回程度で十分です。
寒い冬、1月ごろから咲きはじめ3月ごろまで長く楽しめます。
室内をかわいく彩ります。
■金のなる木の増やし方
金のなる木は、葉挿しや挿し木で簡単に増やすことができます。
時期的には春や秋の成長期がおすすめ。
葉挿しは、乾いた土の上に葉を置くだけです。
何日か経つと芽と根が出てきます。
かわいく育っていますv^-^/
挿し木は、枝を土に植え付けするだけです。
水はけのよい土に植えてくださいね。
根が出ている枝については、植え付け後すぐに水をやっても大丈夫です。
■金のなる木の花の咲かせ方
金のなる木は、冬の1月上旬から開花しはじめ、3月下旬ごろまで咲いています。種類により花の色もさまざま。主に白からピンク色が主流です。
肥料や水をやりすぎると葉ばかりが育ち、花が咲きません。
特に秋には、肥料や水を控えましょう。肥料や水をやると成長期ということもあり、葉だけが育ち快適な環境となるため、花が咲きません。
花は子孫を作るために咲くのですから、危機感を覚えないと咲かないのです。葉がしわしわになったころにたっぷりと水をやるを繰り返してくださいね。
ここはきれいな花の開花を見るための我慢の為所(笑)
■デリケートで丈夫な金のなる木
冬の室内だったのですが、とても冷え込んた日があり、かわいそうに葉がしおれてしまい、全部葉が落ちてしまいました。
茎だけとなり…悲しんでいたのですが…
そのままどうなるのだろう?・・?と気になり、観察していると、葉が出てきたのです。なんという生命力だろうっと感動しました。
それから1年後には枝も伸び、葉も生えとてもかわいい姿に戻りました。なぜか苔も…。
枯れたように見えることもあるとは思いますが、あきらめないでくださいね。
その後も元気に育ち、こんなにかわいくなりました。
金のなる木は、水やりの回数も少なく、丈夫で育てやすい植物です。時折デリケートなところもありますが、そこが魅力的に育つ分岐点とも思っています。ぜひ一緒にチャレンジしてくだいね。
最後までお読みいただきありがとうございました^-^/ラビ