ここ数日、梅雨明けした途端に暑い日が続く。日射病、熱射病、熱中症。
施設に入っている年寄りがいつも、
「ここの風呂はぬるくて、はいった気がしない」
と言っていた。
聞く側としては、年で感覚が鈍くなってきているのだろうと話していたが。
施設内生活の不満のはけ口、愚痴が出ていると思っていた。何処で住んでも同じだが。
もう夏だから低い目のほうが年寄には良い、安全ではという配慮からヌルめ。
施設での入浴中の事故は数多く報道されているから余計に気にしている。
41度の温度にしなければヌルい、という感覚。41度と決めているようだが。
38度・39度・40度・41℃・と、
湯の温度がいつも表示されている其れを見てヌルイ、熱いを言っている様子だ。
見なければ、見えなければ良いのにと思う。
視覚から来る感覚、体・皮膚が感じる感覚よりも記憶に残る。
いずれにせよ、個人が考えた指標、経験が作り出した個人的指標。
人それぞれ、十人十色は此処からきているのだろう。