皆さん、こんにちは初めましてミドリノマドです。

もうかれこれ十年以上建物緑化の方法についてアレコレやっています。

今までやってきたこと、これからやろうとしていることを少しずつ紹介していきます。

 

・・・発端は!・・・

 

 

[愛・地球博(愛知万博)で、「バイオラング」と呼ばれる壁面緑化のプロジェクトが注目されている]・・・記事より

 

やり始めた当初、愛知県で愛・地球博(緑の祭典)が開かれ、いろいろな建物緑化の方法について出展されていてメインのやり方は、土が流れ出ないように工夫して鉢を横にセットして建物壁面を覆うやり方だと記憶しています、この方法だと高所での作業やメンテナンスは大変だろうなと思いました。

 

 

 

 

「緑のカーテン」運動       「ツタで覆われた建物」

 

同時期くらいに「緑のカーテン」運動があってプランターにゴーヤーなどのつる植物を植え、ネット(網・メッシュ)につる植物を誘引して葉っぱを繁茂させて建物を緑化させる方法がありました。

こちらの方が合理的と思いましたが、マンションなどのベランダ床にプランターを置きネット(網・メッシュ)でつる植物を育てると一定期間(5月~9月位まで)ベランダが占領され、洗濯物が干せなかったり、日照や眺望が遮られたり、生活するうえでマイナスの要因と思えまました。

 

・・・着想を得る爆  笑・・・

 

№1プランター台(プランター設置台のこと)一体型「緑の窓」

「緑のカーテン」運動や実際に町で見かける「ツタで覆われた建物」などを見ているうちにアイデアがひらめきました

固定して置かれている「プランターとネット」が移動できれば、つる植物でベランダが占領されずに洗濯物も干せ・日照や眺望も得られる物ができるのではないかと、思案した結果が下図になります。

(まだチャンとした製品は出来ていませんが、名前は付いています「緑の窓」と言います、覚えておいてくださいね!よろしくお願いします。)

 

プランター台一体型「緑の窓」基本ユニット(観音扉タイプ)設置図

 

     

・・・試作品を製作していたころ・・・

 

 

アルミやスチール、木製で「緑の窓」の試作品を製作しました。

  

  閉じた状態           半分開いた状態

プランター台一体型「緑の窓」(観音扉タイプ:アルミ仕様)試作品

 

  

     

閉じた状態           半分開いた状態

プランター台一体型「緑の窓」(片開扉タイプ:スチール+木製)試作品

 

・・・夢想、構想していたころ(いまも)・・・

「緑の窓」の基本ユニットを建物全体に展開していくことで多様な建物緑化が可能になります。

 

 

1階が「緑の窓」の製作工場、2階が事務所、屋上は「緑の窓」でいろいろな植物を栽培する屋上農園の建物を構想してみました、街中にこのような建物があったら楽しそうですよね!!

1階の「緑の窓」は、荷物の出し入れがしやすいように幅広の「緑の窓」で移動方法はスライド式になっています、2階は「緑の窓」基本ユニット(観音扉タイプ)を横に展開していく構想になっています。

屋上は「緑の窓」でいろいろな植物を栽培する屋上農園になっています。

 

 

 「緑の窓」を利用した建物の構想例

屋上緑化にも「緑の窓」は利用できます。

 

 

「緑の窓」を利用した建物の構想例

戸建住宅の緑化にも「緑の窓」は利用できます。

 

 

「緑の窓」を利用した建物の構想例

高層ビルの緑化にも「緑の窓」は利用できます。

 

 

「緑の窓」を利用した建物の構想例

コンクリート造の住宅をダブルスキン構造にして「緑の窓」を設置した住宅案です。

 

コンクリート部分が外気にさらされないため長寿命化が期待でき、コンクリートの蓄熱性が本来の性質で発揮できるのではないかと思います。

 

【コンクリートが露出していると、夏場は太陽に照らされる部分が60℃位(もっとか?)になると言われています、その熱が壁・床・天井のコンクリートに伝わって室内の温度を上げる原因になっていると言われています。

冬場は冷気にさらされ、その冷気が壁・床・天井のコンクリートに伝わって室内の温度を下げる原因になっていると言われています。

また、北側の部屋で暖房や加湿をやりすぎると外気との温度差で結露ができてカビを発生させる原因になると言われています。原因不明の呼吸器疾患が、カビが原因だったとする情報があるそうです。そのあたりが研究されて欧米・北欧・ロシア圏ではコンクリート建築は外断熱を採用するケースが当たり前のようです。

日本も当たり前になってもらいたいですね!! 】

 

コンクリート造の住宅をダブルスキン構造にして「緑の窓」を設置した住宅案は、ダブルスキン内の空気層が断熱層になった外断熱住宅と言えると思います。

効果としては・・・

夏場は緑化植物の蒸散作用により葉っぱの内側に冷えた空気エリアが生じますので居室内に取り入れることで天然のエアコン効果が期待できます。(青矢印の空気の流れ、やって見なければ解りませんが!)

冬場、日差しがあればダブルスキン内で暖められた空気を居室内に取り入れることで天 然の暖房効果が期待できます。(赤矢印の空気の流れ、やって見なければ解りませんが!)

 

ここで建物緑化に有用(役に立つ)なつる性植物のかずかずを紹介します。

 まだまだいっぱいあると思います。

*くだもの系

ブラックベリー(無農薬で出来る)・パッションフルーツ・クランベリー・アケビ・キウイフルーツ・スイカ・.メロン・サルナシ・

*野菜系

ゴーヤー・サツマイモ・つる性豆類多数・ナガイモ・ヤマノイモ・ツルムラサキ(葉物、栄養価豊富)・オカワカメ・カボチャ・キンシウリ(そうめんカボチャ)・シカクマメ・トウガン・トウミョウ(エンドウの葉)・ナーベラー(ヘチマ)・ハヤトウリ(手がかからない)・ヒョウタン・マクワウリ・

*花、葉っぱ系

ヘデラ(アイビー)・ヘンリーヅタ(ツタ類)・ブーゲンビレア・ワイヤープランツ・フジ(藤)・フウセンカズラ・バラ(つるバラ)・ジャスミン・ノゼンカヅラ・・・ほか多数

 

2プランター台(プランター設置台のこと)分離型「緑の窓」(キャスター式)

プランター台一体型「緑の窓」は、植物パネルとプランター台・プランター・培養土・植物がコンパクトにまとまって良いのですが、植物が成長して枝葉が増え花や実が増えてくると水やり頻度も多くなり全体の重量が大きくなる傾向にありました。

そこで、プランター台にキャスターを取付け、プランター・培養土・植物の重量をプランター台で受けて、植物パネルは成長した植物の枝葉をささえる働きに分離した、プランター台分離型「緑の窓」を考案しました。プランター台と植物パネルは金具で連結されており開閉に支障ない構造になっています。

  プランター台分離型「緑の窓」の設置図


プランター台分離型「緑の窓」の植栽イメージ図

 

プランター台分離型「緑の窓」をハンドメイドして

ゴーヤーの栽培実験をしてみました。

 

                               ゴーヤーの栽培(キャスター式)

                                                もうすぐ収穫

5~8月位にかけて栽培して、植物パネルからあふれるくらいに葉っぱが繁茂してゴーヤーも30センチくらいのものがかなり採れました、あまりにもゴーヤーの成長がすごいので植物パネルの上部に棚(小さめのぶどう棚のようなもの)取付けてゴーヤーの実が垂れ下がるようにしてあります。

収穫して食べましたが、味はスーパー品と変わりありませんでした。

 

おかめツタと言う品種も育ててみました(キャスター式)

ほかにもハンドメイド品でミニトマト・キュウリ・ナスなどを育てました。

 

 

「緑の窓」を利用した建物の構想例

プランター台分離型「緑の窓」の設置・植栽イメージ図

 

集合住宅(マンション)ベランダにプランター台分離型「緑の窓」を設置して親子で植物の世話をしている様子をイメージしてみました。

 

・・・

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれた皆さんありがとうございました。

 

次回以降に

『皆さんと一緒に創る「緑の窓」プロジェクトを始めようと思います』を書こうと思います。

では、次回まで・・・!

 

ご紹介したものには工業所有権あります。

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