いわちゃんは今年86歳
6年前にテレビが壊れた。大変
、娯楽の友が無いと寂しい、相撲も野球もプロレスも見えん。
家族は薄型のを買え!って助言するのに
「わしゃあ、アナログ放送が終わるまで、よう生きとらん!これでええ」
と、ブラウン管のテレビを3万円で買って帰った。
家族みんなの反感を尻目に、安く買えて本人大満足
いよいよ今年でアナログ終了いわちゃんは、まだ元気そうだけどちょびっとボケ始めよる。
テレビの前に座ってはいるが、内容は頭に入っていない。
朝の目覚めとともに、「今日は、なんしたらええんぞ」が、1日の始まり
妻のひーちゃんが「今日は病院でリハビリじゃろがな」と、教える。
ひーちゃんたいへんじゃなあと思っていたら、いままでいわちゃんが亭主関白で、偉そうにしよったのに、今はひーちゃんの思うとおり、文句も言わず動くのでええ塩梅じゃ!との事
ふんぞり返っていたいわちゃん、今は背中を丸めて、アナログ終了を画面を眺めながら待っている。