何しろ遠いところに住んでいるので、会うのは月に一度がいいところ。会えないときもある。それでも電話したり、メールしたり、半年はそれで続いていた。
でも、ふとしたきっかけで、ぽろぽろと崩れていくものもある。
逆に、会うことで心の内からこみあげるものもある。
私は彼に対して非常に不実だ。浮気はしないと言いながら、している。勿論彼は知らない。
ただ、別れて落ち込むたびに脆くなっていく私に、言葉だけでは何も出来ない。
言葉は無力だ。実際のキスの前では、いくら好だと100回叫ぼうと無力なのだ。
別れる間際に、人前だろうと私たちはキスをした。
時間がいくらあっても足りない。そうして泣く私にも、このひとは、言葉しかくれない。
――そう望んだのは、私であっても。