『そうだったんだ…』

そう言って彼女は少し俯きながら窓の外を眺めていました…

沈黙が5分位続きふと彼女から…

『兄ちゃんデートしよ!』『今凄く観たい映画あるだけど一緒に観に行こっ!』

私はあまり気乗りはしなかったんですが何故かその時は『いいよ』って…


こうして私は彼女と一緒に出かける事になりました。


そして映画当日…

彼女の仕事終わりの時間に迎えに行き、その足で映画館へ…

映画の時間まで1時間以上あり、その時間まで食事をすることにし、2人でレストランへ…


食事しながら色々な話しをしました。
今思えば彼女は多分凄く気を使ってたんだろうな?って思います…
そんな時、何時もの仲間から飲み会の誘い。

気乗りは全くしなかったけど事情を知ってる友達が『少しでも気が紛れるかもだし行こうよ』って…

誘われるまま私は飲み会へ…

何時もなら楽しい飲み会のはずが、失意の中の私にはやっぱ楽しくは無く…

そんな中最年少の妹みたいな子が、『どうしたんですか?』『らしく無いし、何かあったんですか?』と心配そうに話しかけてくれて…

せっかく気を使ってくれてるのに私はほぼ無反応で、『何でも無いよ』と作り笑顔が精一杯…

結局その日も気も紛れず飲み会は終了しました。

それから何日かたち…
お店であの子と話す機会があり、帰り送ってく車の中で、『少しは元気出ました?』『これでも結構兄ちゃんの事心配してるんだよ?』…


私はいきさつを話しました。
これは今1番大切な片想いの人に出会うまでの本当にあった楽しくも?切ない?

リアルな私の恋の話しです…

話しは遡り5年前…
私は×1のどこにでもいるスーパーの店員さん…

何故×1になったかはまた何時か機会があったら…

ひょんなことから怪我をしてしまいそれをきっかけに出来た彼女と幸せな日を過ごしていました。

付き合いは4年に渡りお互いに結婚を意識してお互いの両親にも報告も済ませて準備をしていました。

ですが…






彼女の職場が変わり、お互いの環境も変わり…

環境が変わると心も変わるとは良く言ったもので…

幸せは長くは続きませんでした…


私達はお互いの違う道を選びその後会う事はありませんでした…


私は失意のどん底に落ち、体重は20キロ落ち、体調も崩し、仕事もままならない状態でした…