自分の息子が‘不幸にも‘ミュータントであることを嘆いた天才科学者によりミュータントを人間に変える新薬『キュア』が開発される。このキュアはミュータントを完全に人間化し、その効果は永久的だという。
このキュアによって、ミュータントは、「人間として生きるか、ミュータントであるべきか」という、選択肢を得られることになるが・・・。
(以下、ちょいネタばれあり)
X-MEN Last Decision(究極の選択)」を見てきたで!1、2と続いたシリーズの完結版(ほんまに?)ということもあって、すごいいい出来やったと思う!特に、今まで出てきた主要キャラクターが、序盤どんどんストーリーから消えて行き、「え?どうなるんやろう?」って最初からドキドキしながら見れたわ。話も、「誰が正しく誰が悪い」といった勧善懲悪ではなく、それぞれの主張はそれなりに納得いくものであり、それなのに最終的には、人間、ミュータント、それぞれが激突し、殺し合いの戦いになってしまうところなんかは、すごい考えさせられたわ。単純やけど、「自分とは違うものを受け入れ、共存すること」の難しさ、そして、「他を排除しようとして生まれる悲劇」を、アメコミ映画ながら、感じることが出来たで。
さて、では、もうちょっとゲイとしての僕の個人的な見解。
この映画「X-MEN」の1部、2部の監督はゲイで、そして、3部作全てに出てくる悪の親玉のマグニートを演じる役者さんも、実生活でカムアウトしているゲイの役者さん、ていうのは割と有名やけど、やっぱり、ミュータントの台詞とか、ミュータントに対する人間達の台詞とかに、随所に、その経験は出てると思う。
親や政府が、ミュータントを隔離しようとしたり、何もしていなくても異質で異常なもの、としてしまったり、
息子がミュータントであることは病気であり、それを治す(キュアする)ことが幸せなはずであると押し付けてきたり、
若いミュータントが、自分は異常だと思い込み、なんとか自分を変えようとしてみたり(今回も冒頭でエンジェルが自分の翼、切ってたよなあ・・・、泣いて、血まみれになりながら)、
・・・例えば、上の文章の「ミュータント」を「ゲイ」って置き換えても、あんまり違和感ない考え方のひと、そういう風に扱われた・扱った経験ある人も、結構多いんとちゃうかなー・・・?ゲイ側も、ストレート側も。
でも、セクシュアリティっていうのは、例えば僕の性格やライフスタイルにおいては、もうコアな部分で、切っても切り離せないもんやねん。それって、ゲイの人にとっては、ほとんどそうやと思う。それを変えるっていうことは(ま、そもそも変えられへんねんけど)、もうその人格を否定されたことと、ま、一緒みたいなもんやねんなあ。
僕も、僕がゲイであることを、僕の周りにおる人がみんな知ってるわけやない。僕の家族メンバーでも、知ってる人もおれば知らん人もおる。職場では完全シャットアウト、絶対内緒や。そういう生きかたって、やっぱり、そんなに楽やないときもあるしなあ。
僕はまだ、この時代に、東京という大都市で、表面上は平等意識がある場所に住んでるから、それでもまだましやと思う。理解のある友達や、ゲイコミュニティーに恵まれているから。でも、世界中でもそんな場所は、ほんと限られたいくつかだけで、「ゲイ」であるということだけで、酷い迫害にあったり、差別にあったり、精神病扱いされる地域のほうが圧倒的に多いねん・・・。たとえ僕が住んでる東京でも、限られた場所以外では、男同士が手をつないだり、キスをしてたりしたら、異常者を見るような目で見られるやろ?男と女のカップルだと、ま、度が行き過ぎてるやつは別として、そんなことないもんなあ・・・。
そういう反応の違いがなくなる日って来るんかな?やっぱ難しそうやなあ・・・。でも、少なくとも、「ゲイ」であろうがなかろうが、普通に生きていける世界に、大都市の限られた場所だけじゃなくて、なったらええのになあ。
その上で、もし「キュア」のような発明があったら、それはそれでええと思うねん。僕はゲイであることは誇りに思ってる!とまではいかんでも、ゲイで良かったな、くらいには思ってるし、また生まれ変わっても、「男が好きな男」でええなー、と思ってる。だから、例えば「キュア」みたいな発明で、ゲイ⇒ストレートになれますよ、って言われても、僕は選べへん。ただ、映画の中でも、主要メンバーのミュータントの一人が、最後には自分の判断で「キュア」を受け、その能力を消し去ってしまったけど、それもまた、ええと思うねん。ゲイであろうが、ストレートであろうが、ミュータントであろうが、人間であろうが、その人の判断で選べるのであれば、それはある意味理想といえるやろうなあ。
でも、今の世の中やったら、やっぱし映画みたいに「ゲイ(ミュータント)に全員キュア注射!」とかなりかねなさそうやから、やっぱ、現実世界での「キュア」開発は、当分ご遠慮させていただくで!!
・・・って、なんかXMENの感想からちょっと飛躍してもうたけど、これはこれでありとさせてもらうなあ。思ったこと、そのままBLOG書きました。
!Σ(・ω・ )あ、後忘れるとこやったけど、今回、エンドロールが終わるまで、映画館でないほうがええで!!最後にちょっと驚きのシーンが入ってるからー!!僕らが行った映画館は、親切にも張り紙してくれててん!!
補足(念のため)。: ここでは「ゲイ」って言葉使ってるけど、もちろん、バイセクシャル、レズビアン、トランスジェンダー、トランスセクシャル・・・・そのほかもろもろのセクシュアルマイノリティの人も含めてるんで、その辺のつっこみはなしで、よろしくなあ。





