彼が城へ向かっていると後ろから誰かが走ってきた。
何者だ!
敵かもしれない!
彼も走り出す。
なんだ!なんなんだ!
は!?
もしやこのキノコを狙って…!
渡さん渡さんぞぉ!
やらせはせん!
やらせはせんぞ!!
しかし彼は捕まってしまった。
右手を掴まれた。
恐る恐る振り返ってみると…
緑の帽子、自分とお揃いのオーバーオール…
男は呟いた。
「兄者…」
男は彼の弟であった。
「仕事にも来ないから心配してたんだよ…
探してみたらこんなとこに…そんなにボロボロでいったいどうしたんだ?」
彼は今までのいきさつを弟に話した。
弟は話しを聞いてひどく驚いて
「兄者!兄者!」
彼の肩を揺すって
「兄者!何を言ってるんだ!?」
と言う。
化け物の話しなんて信じてはくれないのだろうか…?
いや、弟なら信じてくれるはずだ。
彼はもう一度言った。
化け物に妻をさらわれた
弟は叫んだ
兄者、結婚なんかしてないじゃないの!