今回も長編、写真多数につきデータが思いかもしれません。

タイトルいやに長いな笑
今回は前回不発に終わった石起こし採集からレインボーセンチ、夜の土場や外灯採集といったのを一気に詰め込んだバタバタ採集記録です

前回の石起こしは何も掴めずに終わってしまった
採集のコツを掴みたくまた前回と同じポイントへ

夜明け前に出発し下道をひたすら走る
予報では朝から晴れだったはずなのだがこの濃霧
車が軽く湿るほど濃いのだが大丈夫だろうか
石起こしは雨でも出来るのでとりあえず晴れる事を信じて進む

※今回も採集場所ではない途中で撮った風景写真がいくつも出てきますのでご了承ください


現地に着く頃には晴れていたが阿蘇山麓には雲海が広がっていた
どうやら雲海の中を進んで走ってたらしい

ポイントに到着
ここは何も規制の無い場所
この規制の無い場所を探すのが大変なのよ
先週より緑色が濃くなってる気がする

多くの山菜が折られているなか生き延びたゼンマイがスクスクと成長していた


よく足元をみるとフデリンドウが見頃
踏まないように歩きながら石を起こしていく

かなりの数の石を起こしていたらコガネムシ出現

しかもオオキイロコガネ(Pollaplonyx flavidus)
こんな草原地帯にもいるとは驚き
複数個体が見られたのでたまたまではないようだ

石起こし結果
セアカオサムシは採集できず
だが前回より多くのゴミムシを見つけられたので少しは感覚掴めたのかと自身を納得させる


ヒトツメアオゴミムシ(Chlaenius deliciolus)も何とか採集
そしてこの幼虫はもしかしてセアカオサムシ?
ゴミムシにしては大きすぎるしマイマイやシデムシの幼虫でもない
これは育ててみよう

石起こし採集を終えた時点でまだ午前中
気温はぐんぐん上がり20℃を超え今日は暑くなりそうだ
この後はレインボーセンチを求めて阿蘇山南部まで移動
この移動が前回もそうだが長い、、、


途中休憩を挟みつつゆっくり移動
たまには観光しつつ行ってもいいじゃないか

道端ではコアオハナムグリ(Gametis jucunda)がハルジオンに群がる姿はもう春本番

途中でミズキを発見
少し花が咲いている
掬ってみようと近づくと虫がたくさん飛んでいるのが見える
これは九州に来て初めての期待感

トゲヒゲトラカミキリ(Demonax transilis)

コジマヒゲナガコバネカミキリ(Glaphyra kojimai)


アオハナムグリ(Cetonia roelofsi)
これよこれ!花掬いはこうでなければ
他にもヒメクロトラカミキリやベニカミキリが入ってくれた


花掬いで楽しんだあとはレインボーセンチのトラップを仕掛けるために杉林に移動


ニリンソウが咲き乱れていた
薄暗い林内に眩く輝く

この花は、、、そうね笑
マムシグサのところに何となくトラップ設置
中身はダ◯ソーで買ったものを調合した丸秘トラップ
これが吉と出るか

センチコガネが集まるまでは近くに花掬いできそうな花がないか見つつあたりをブラブラ
花を探していてももう13時頃なので良い時間帯はとっくに過ぎている
そして気温は25℃と夏日

だが標高がある分緑色はまだ萌葱色

八重桜も満開だ

グミも満開

道路の傍らには揃えて置いてあった靴
辺りに誰も居ないのが地味に怖い


石起こしできそうな場所も探してみるが適した場所はなく


ポツンとナミ登場

道の駅に急に現れたナミ
ワンピースと関係ある場所なのだろうか
観光客が次々と撮影していくのを見てると有名な場所なんだろう

この後は衝撃写真ですよ、、、









唐突に落ちていた骨
こんな大きな立派な脊椎は鹿とかではないだろう
牛??


先週も来た土場にも来てみた
時間は15時でちょうど良い
この時期クヌギコナラの材といったらあのカミキリ
だがここに生息しているという情報は何も無い

針葉樹にはあのカミキリか

直ぐに見つけたのはハラアカコブカミキリ(Moechotypa diphysis)
今九州で話題の外来カミキリでシイタケ原木の大害虫として要注意なカミキリだ
九州に来たからには是非とも採集したかったのだがまさかここで会えるとは驚き


更に二重の驚きで目当てのクリストフコトラカミキリ(Plagionotus christophi)にも出会えた

杉の土場にはヒメスギカミキリ(Callidiellum rufipenne)
恐ろしい数が蠢いていて先週とは様相が異なる

土場でも充分楽しめたので一度レインボーセンチのトラップを見に行こう
見に行くといってもかなり時間がかかるが

トラップにはちゃんと来ていました
フトカドエンマコガネ(Onthophagus fodiens)の姿もたくさんあって大成功
この調合は臭くもないしまた使えるな

そうこうしているうちにすっかり夜

夜は夜で土場にはどんな昆虫が来ているだろうか

だが気温が一気に下がったせいか昼間とは違い静まりかえっている

ヒメスギカミキリや

ゴマフカミキリ(Msesosa japonica)がチラホラいるのみ

ここにて遠征?は終了
石起こし、花掬い、トラップ、土場採集と盛りだくさんで非常に満足が出来た
石起こしはもうできないかもしれないがまた来ようかな

地元に戻って外灯採集も

枯れ際の八重桜が最後の輝きを見せているなかあの蛾は現れた

君ではないよ君では
オオキイロコガネ(Pollaplonyx flavidus)はこの日も複数個体を採集

この蛾オオミズアオ(Actias aliena)
何とも言えないこの色味
日本一美しい蛾とも言われ外灯の周りを飛ぶ姿は幻想的
旧学名のartemisは月の女神を意味しその名にピッタリである
ちなみに今のalienaは疎外という意味らしい
これは本種がロシア基亜種から独立したからなのかもしれないがあんまりだ


テツイロヒメカミキリ(Ceresium sinicum)
君は少々早くないか?

オオゾウムシ(Sipalinus gigas)
君も少し早いような気がする

最近夏日が続いているから時計が狂ってしまっているのかもしれない

外灯採集も終わり帰宅して今回採集した昆虫の確認

レインボーセンチ
センチコガネのカラーバリエーションで九州の一部にのみ産する
レインボージュエルビートルの名にピッタリだ
ちなみに赤いのはオオセンチコガネ(Phelotrupes auratus)

光量を落として撮影すると違った美しさが


避けられたオオセンチコガネたち笑
本種も本種で美しい


更に避けられた黒い集団
フトカドエンマコガネとゴホンダイコクコガネ(Copris acutidens)


今回採集したレインボーセンチの中でのトップはこの個体かな
マジョーラカラーで角度により色味が違って見える

ヤフオク!にて生きた個体を出品中ですがアメブロでもご対応します、というか1名にプレゼントします
生きた個体を希望の方は着払い発送、標本用に希望の方は糞抜きが終わったあと酢酸エチルで〆てから郵便で発送します
産地は市名までお伝えします(ヤフオク!では大字小字までの詳細産地です)。お互いに個人情報守秘を守れる方、フォロワー様限定で更に色味や雌雄、数、死着等の文句は言わない方!!これ大事です笑
コメントではなくメッセージでご対応します!

たまには奉仕活動しなくちゃね笑

採集結果
センチコガネ(レインボーセンチ)
オオセンチコガネ
ゴホンダイコクコガネ
カドマルエンマコガネ
オオキイロコガネ
コクロコガネ
クリストフコトラカミキリ
ハラアカコブカミキリ
ゴマフカミキリ
ヒメスギカミキリ
ベニカミキリ
トゲヒゲトラカミキリ
ホタルカミキリ
ヒメクロトラカミキリ
テツイロヒメカミキリ
コジマヒゲナガコバネカミキリ
オオゾウムシ
ゾウムシ未同定
ヒトツメアオゴミムシ
アトボシアオゴミムシ
ゴミムシ未同定
セアカオサムシ幼虫?
ニワハンミョウ
ニジュウヤホシテントウ
ヒメカメノコテントウ
キンイロジョウカイ