前回の採集から2週間
先週は休みと雨が被ってしまい採集に行けなかった

そしてそうこうしているうちに早春となり梅の花が咲き始めた
オサムシの崖掘り採集はまだできるのだがここで一回終了
もう網を持つ季節となった

早春の昆虫といえば春の三大蛾だがもちろん他の蛾達も活動をしている

フチグロトゲエダシャクもその一つ
フッチーの愛称で親しまれており全国的に分布しているが生息地が限られる
そして素早く枯れ草に紛れる体色なので採集もし難い

始めて採集に行くが採れるだろうか


生息地はわからないままの出陣だがグーグルマップで何となくいそうな場所を探してみた
実際来てみていそうな雰囲気で安心

採集したことないから生息地の雰囲気なんかわからないんだけどね笑

こういうのはインスピレーションが大切と決め込みここで採集を試みる
久しぶりの快晴だが少々風が強いのが気になるところ

菜の花は綺麗に満開
おばあちゃんがせっせと菜の花を採っていた
食べるのには遅いだろうから鑑賞用かな

足元にも花が咲いている


フチグロトゲエダシャクのホストもたくさん生えている

枯れ草もいい感じ
足元を見ていたら何か昆虫が飛び立った


イタドリハムシ(Gallerucida bifasciata)
早春の草原の定番種
この他にもナナホシテントウがたくさん飛び交っていた
ちょっとフチグロには季節が遅いかもと不安に、、、

それでも河川敷を歩いていく
土手で地元の方の散歩コースになっているらしくお年寄りがたくさん歩いていた
そしてこの時期に網を持っているのが気になるらしく大勢の方に話しかけられ同じ会話を何回もしたぞ

フチグロはどの辺を飛ぶのかが全くわからないから目線をどこに合わせていけば良いのかわからない
すると目の前に突然白っぽい昆虫が飛び出してきて上空へ
突然の事だったので一か八か網を振る

フチグロトゲエダシャク(Nyssiodes lefuarius)
まさかのビギナーズラック
なかなか美しい蛾だ

このあと何匹か飛んでいるのを見たが直ぐに見失う
低空を飛んでると枯れ草に紛れて全く見えないし動きも早いし不規則な動きをするので追うのが大変

しばらく振り回されていた時1匹が枯れ草の中をバタバタしているのを発見

何をしているのか見てみたら何と♀がいた
フチグロの♀は翅が退化しており飛べない
そのため護岸工事をしている開発された河川敷では見ることができない

まさか♀まで採集できるとは思わなかった
♀を見つけたところで時間的にタイムアップ
凄い満足できた採集となった

何となくスウィーピングしてたらハエトリグモも採れました

オスクロハエトリ

これも見た事あるような気がするが種名はわからなかった


家に帰ったらむし社に発注していたものも到着していた

採集結果
イタドリハムシ
フチグロトゲエダシャク

オスクロハエトリ
ハエトリグモ不明種