
映画館の窓口みたいな受付にキーとgrazzeと書いたメモを残して駅に向かった。
20キロのバッグパックも重くはなかった。
サレルノ行きのチケットを買った。駅員さんが何か言っている意味がよく分からなかったが前の電車が遅れて着いていたらしい。そっちのホームに行けばすぐ乗れたことに気づいたのは発車後だった。
イタリアの電車は定刻には来ない。・・・それどころか、あり得ない程遅れる。それが常識。
結局予定の電車は二時間遅れて来た。でも、一人旅のいいところはそういうところで、別に、それでも
良いのである。
サレルノの駅に着くとまずは宿探し。ここには長くはいないので、駅の前の清潔そうなホテルに決めた。駅の周辺はbarで賑わっているがホテルに入ると静かだ。三階の部屋に案内された。
約一ヶ月の旅だけど着替えは3着しか持っていかなかったので、まずは洗濯だ。
洗面台に水を張り石けんで洗い、水を抜こうと蛇口の横のコックを引っ張ったら・・・抜けた。スッポンと、抜けてしまった。なんと、イタリアらしい。。。ホテルのおじさんに説明して来てもらうと、栓そのものを壊して取ってしまった。・・・これで、排水できるけど・・・。治ったよ。と、明るく言われ、grazzeと笑った。南イタリアは乾燥していて窓際に干せばすぐに乾く。
この街は港があり、山があり、街はアルマーニやマックスマーラやベネトン等があってシャレていて故郷の長崎を思わせた。港には船のリストランテがあって子供たちや家族連れで賑わっている。
こんな街でもイタリアではやたらとナンパされる。私はちょっと遠慮して街の方のテラスがあるリストランテでボンゴレビアンコとズッコデアランチャータ(オレンジジュース)をたのむ。
イタリアで何度かボンゴレビアンコを食べたが、貝の味が濃くてどれも苦手だった。日本の貝は味が薄いかもしれない。
そして、イタリアのパスタがいつもおいしいとは限らない。おいしい店とそうでもない店があって、それは、国内外どこにいても同じ事である。