[ケンブリッジ(米マサチューセッツ州) 28日 ロイター] 米イリノイ州ヒンズデールの研究者エレナ..........≪続きを読む≫
誰か片方くれる人いませんか
男木、女木の2島をバイクでGO。
男木には、2度かな、ボランティアで廃屋の掃除に行った。
そのうちの一つが今回火事で焼けたところだ。
小さな体育館みたいなところで、
ステージがあり、後ろには映写設備もあったと思う場所もあった。
10年、いや20年、あるいはそれ以上使っていないようなところで、
ついて5分で体中が埃とゴミにまみれてしまった記憶がある。
せっかくボランティアまでしたのに、焼けてしまって、
と思わないといけないのだろうが、
そんな感想はあまりない。
むしろ、本来このような作品がたどるべき滅亡を迎えたことの潔さのほうが、
より多く感じていた。
しかし、
この火災は、
島民に、
かなりの衝撃であったようだ。
火災発生時、消防隊がなんの機能もしなかったと聞いた。
当然かもしれない。
平均年齢70歳の島民の体力、
名ばかりで、何の訓練もしなかった消防隊。
5時過ぎの火災に、応援の依頼の判断もできず、
隣の女木から駆けつけたのが8時ごろ、
高松からはその後と聞いた。
男木の家並みは、軽自動車すら通れない道に、
半分以上は住む人もない廃屋。
急な坂道、迷路のような道。
次に火事が起こったら、
島の人たちは、絶対にそう考えている。
次に火事が起こったら、
消す人もなく、助けてくれる人もなく、
類焼を止める手立てもないこの島で、
私たちはどうなるの。
この芸術祭が終わったら、
島の人口が激減するのでは
そう考えています。
まだ期間中だったから、
ボランティアの人も・・・若い人も、
いたけど、
この期間が終われば、
私も高松の息子のところに
世話になろうかな
隣のばあさんもいない、
夜になると
向こう三軒両となり、
どこにも電気の灯りのつかない島、
身寄りもないし
どうしよう
これから寒くなる
冬の風が吹き付けるころ
あの火が付いてしまったら
リューマチでただでさえ動けないのに
助けあうなんてとんでもない
なんとかここからでないと
そんな思いを強くした火災です。
言ってしまえば、
作品の消失なんてことより、
わが身の先のことに関しての恐怖のほうが強いのです。
男木島、我が島、1年先は真っ暗闇だよ。