秩序のない現代にモンゴリアンチョップ -4ページ目

ながながと、

まぁ、進路の話は置いといて、、

今週から東区にある慢性期の病院歯科で研修をしています。
約2カ月ぶりに歯科ということで、そいつはもう使い物になりません。
自分でもここまで…というくらい、できません。
大学時代以来デンタルを撮ったら、見事なコーンカット、そしてテンパって頬側にフィルムを置いて撮影してジ・エンド!呆れを超えて心配されました。
まぁ、元々なまるほどの腕も持っていなかったんですが、もはや腕がなまるどころか、腕がついてるのかどうかも怪しいくらいです(笑)
逆に清々しいというか、非常に心穏やかな気持です。
先生にリハビリ宣告(使えない宣告)を受け、日々おじいちゃん、おばあちゃん相手にリハビリに励んでおります。が、先は長そうです。

で、今研修しているところの先生は歯科の嚥下の方ではなかなか名のある先生で、元々大学でインプラントについて研究をしていたのを、縁あって有病高齢者(脳梗塞、認知症…その他)の歯科治療、特に嚥下やNSTを専門的にやるようになったらしく、知識量も半端じゃないです。
そんな先生の口癖は、

「想像しろ」 で、ジョン・レノンが言うところのimagineです。  

以前、歯科は経験則に基づく所が大きくエビデンスに乏しいみたいな事を書いた気がしますが、その先生曰く、(以下要約)

歯科はartの部分が大きい。artというのは、もちろん芸術性という面もあるけど、もうひとつには何よりも想像力(創造力)とか独創性。患者さんがどういう経緯で現在の口腔内になったのか、今後どういう治療法がいいのか、best,better、どんな要求があるのか、補綴をするにしてもどういう設計にするのか、全部自分の創造力次第。人(術者によって、患者によって、)によって違う。一方で、医科はscience,だいたいが診断名がついたらほとんどevidenceに基いた治療法がある(まぁ診断に至るまでに想像が必要だが…art、といった感じではない)。そういう点で歯科は、術者の技量に関わらずどんな患者さんにも等しく画一された治療ができるわけでなく、やっぱりscienceやevidenceに欠ける部分が大きい。もっとも最近は歯科の業界でも、いろいろなことが実証されてきて、生物学的幅径についてとかscienceの要素も入ってきて、みんなが一様にできる部分が増えてきているのも事実

…ということでした。僕自身、手先がかなり不器用なもので、独創性、その一点は心魅かれるフレーズで、心に残りました。

確かに、摂食・嚥下、なんて分野はVE、VFである程度の現在の病態が評価できても、どういう経緯でそうなったのか、問題点、どこまで回復できるか、その方法は、栄養は…と考えていくと、imagineする部分が多いのかもしれません。かなり面白い分野ではあります。

で、研修の途中経過を少々、
慢性期の病院は、本当に寝たきりの高齢者の人ばっかりで、パーキンソンとか、脳梗塞とか、認知症の人にぶたれたり、噛みつかれたりしながら、口の中をケアしてると、なんか高齢社会の縮図というか、いろいろ考えます。

「一等地に開業して、最新の治療をバンバンやって金儲け」
と考えていた、イケイケ時代の僕。
最近は、このまま研修終わって開業医さんに勤めても、凡庸でそこらへんにある、いわゆる歯医者さんにしかなれず、なんかよく講習会とかで見かけるような講師の先生達のような、洗練された治療もできないし、金儲けもうまくできなさそうな気がして、大学に戻ってボッキ…いや牧歌的に研究…というモードに入っていたのも事実。
そんな時こそ、そう、imagine !!革新的なアイデア!! 
…なわけがなく、アイデアひとつで成功できるような甘い業界でもなさそうです。


治療ひとつとってもいろいろな考え方があって、
インプラントを打つために歯を戦略的に抜歯するというのも一考
そんなんあかんやろ!歯周外科、増殖因子で再生療法!できることなら自分の歯を保存!というのも一考
今、慢性期の病院で口腔ケアとかしていると、下手に歯保存されて、認知症とかだったら口腔ケアも困難だし、総義歯の方がメンテが楽や~…8020の弊害というあまりに個人的な意見も一考

何が正しいのかはわかりません。
ただ、急性期、慢性期の大きな病院にいると、メインは入院期間中の場当たり的な治療。
病状が回復してきて、いざ経口摂食、義歯はめてみたら合いません!! かなり多いです。

ターミナルケアの事を最近ではBSC、ベストサポーティブケアといいますが。
歯の生死についてもまさにこれです。予後など、長い目で見ると温存することが全てではなさそうです。

苦労して80のおじいちゃんにインプラントして、二ヶ月後に脳梗塞、、やるせなさそうです。


摂食・嚥下の観点から言えば、やっぱり誤嚥性肺炎というのも大きなトピックですが、それ以外にも、
やっぱり経口摂食じゃなくてて経腸とかTPN,PPN管理だったら、唾液の分泌が減少して、口腔乾燥するし、廃用委縮で顎骨は痩せるし、寝たきりだったら、常に舌根沈下ぎみだし、顎関節部のジョイント緩くなるから、咬合は乱れるし、口腔内使ってなくても汚れるし大変です。

インプラントとか歯周外科とか華やかな治療にスポットが行きがちですが、これから高齢社会で、体は元気な認知症の人とか、介護が必要な人、たくさんでてきて、そういった患者さんにはどう接するのか?…なかなか難しい所ではあります。

前者が患者さん自らが選んでする治療としたら、後者は…なんなんでしょうか?
(まぁ駆け出しの歯医者の僕は患者さんを選んでなんかいられないのですが…)

ニーズはあると思います。ただ、口の中をキレイにしても笑顔は返ってきません。

人間の欲求の中で、食欲この一点、歯科の関与する点は、いろいろアプローチの仕方はありそうです。

かなりまとまらない文章ですが、まぁ、色々考えることは多いです。

とはいえ、まずは普通の歯科治療ができるように!
プラスして色々勉強していこうと思います。

はぁ、疲れた。

進路について①

これ、そろそろ目を背けられなくなってきました。

今の病院は、研修期間が2年間という事もあり、完全にこの一年間は『モラトリアム』モードに入っておりましたが、寝かせ過ぎました。
同期の研修医達もボチボチ進路を決め、前に向かい始めているようなので、たまにはマジメに、今思うことを書いておきたいと思います。

まぁ、進路といっても、そもそもの選択肢自体が少ないのですが、一応。

歯医者の研修終了後の進路としては、大雑把に分けると、一つには大学院に進学して専門的に歯科について勉強するか、そして、もう一つは開業医の先生に就職していわゆるGPとしての人生をスタートするかです。

国家試験に落っこちてからの一年間…誰よりも早く開業して、見返してやろうと思い、本屋でバイトをしながら、同年代のサラリーマンがどんな本をよんでいるのかリサーチし、それこそカーネギー、ドラッカーといった有名どころを始め自己啓発本、ビジネス本、経営の本と言ったものをそれこそ50冊以上読んで、自分なりの必勝プランを立て、奇妙なノートを作っていました。

影響されやすい性格につき、潜在意識に訴えかけるとその通りに人生がいくと聞けば、携帯の待受画面を自分でPCでデザインした自分の開業する医院のロゴと開業する年の入ったものにして、毎日眺めたり、財布に合格と書いた紙を入れて、毎日携帯したりしていました。

般若心経が熱いと聞けば、毎日、朝夕般若心経を唱えていたので、ソラで言えます。はい、馬鹿です。

…という訳で、カイギョウ、カイギョウと国家試験の合格以上に過度に自分にプレッシャーをかけていたので、もう間違いなく絶対に自分は開業する、そのためにソッコーで外に出て開業医の先生で修業を積もうと思っていました。

まぁ歯科業界に明るい人なら、開業、開業うるせぇし、開業がゴールじゃねぇぞ、考えが甘いと、鼻で笑われそうですが、そういう輩も全員論破してやる!くらい、なんかイッちゃってました。

…だいぶん気持ち悪いので今日はここまでで。

さいかい

久々の更新です。
二月も気がつけばあと一週間、、いや~、早いものです。。
パソコンとかは苦手だもんで、ブログとか書くとなかなか時間がかかってしまい、とどこおりがちですが、時々思い出した時にでもボチボチ更新していきます。

きっと、感じた事とか、学んだこととかは、何かの形でアウトプットしたり、記録したり、そういう意味で強制的に日記でもつけた方が一日を振り返る意味でもいいのでしょうが、、
小生、かなり変人につき、自分の文章に自己陶酔(オナニー)したり、脚色して飾ったりしてしまう癖があるので、そこらへんも自制しながらやっていきたいと思います。

で、さすがに二週間くらい更新していないと、環境とか、感情の変化が起きたりして、色々あります。

環境と言う点では、今は耳鼻科ローテートを終え、皮膚科へ。
皮膚科と歯科…あまり関係なさそうな感じですが、、最近ではトピックスとして歯科金属によるアレルギーとか、口腔外科観点から言えば、扁平苔癬とか天疱瘡、口内炎、、あと帯状疱疹とかヘルペス…と言ったところですが、二週間回らせて頂いた感想としては、、やっぱりあんまり関係ないですね。

でも、体に変調が起きた時にはまず徴候として皮膚に起きると言うだけあって、
世の中にはこんなに病名あるんや、、といった感じで、物腰の柔らかい優しい医長の先生にひとつひとつ説明を受けながら、その奥深さを噛みしめてます。面白いです。
ただ、素人にはなかなかに見分けがつきません。。今のブツブツ、湿疹どう違うんや?といった感じで、日々、新鮮ではあります。

あと1週間、なんか手に入れて帰ろうと思います。

他にも書きたいことが溜まってるのですが、またすこしづつ。

男は床と…

勝負しろ!

正確には「男は1日に200回は床と勝負しろ!」

…らしいが、テレビを見ていたら茂木さん(脳生理学者?アハの人)が椎名誠…

岳物語 (集英社文庫)/椎名 誠



そういや昔、岳物語読んだな。続まで。内容はこれっぽっちも記憶に残ってないけど岳くん、その後プロボクサーになって引退したとかしないとか、本の中ではいつまでも年取らないけど、、脱線…

と対談して言われたらしく、日に200回、腹筋とか腕立てとか体を鍛えてるんだとか。

床と勝負…響きがなんとなくいい。

ユカと勝負ドキドキ…どこぞの誰か分からんけど、尚更響きがいい。

と言うわけで、影響されやすい体質につき、ここ数日床と勝負している。

心なしかおっぱい(胸筋)が発達してきた気がする。

男は、床とか壁とかプライドとか、色んなものと戦わないといけない生き物だ。
総じてめんどくさい生き物だ。

目指せBカップ!

D.T

D.T = 童貞力

日本最強のマイブーマーことみうらじゅんが、
童貞時代の圧倒的なパワー、無駄なことにエネルギーを注ぐピュアさ、童貞スピリッツに敬意を払い、童貞を失っても生涯、童貞のココロを失わない男を「D.T.」 またの名を stay goldと命名(嘘、半分ホント)

先日、ラグビー部の新年会に参加してきたが、久々に清々しい程の「D.T」達に会えて、週の頭からフル回転で頑張れている。

僕が現役の時分から、ラグビー部と言えばモテナイ、モテナイ、モテナイの3Mで、フロイトで言うところのリビドーの昇華の為に、ラグビー、はたまた筋トレ、ノリで7人一気に頭を丸めたり、全身に金粉塗ってみたり、ふんどしでママチャリを立ちこぎしてみたり、ロケット花火、消火器、裸で人文字、台風の海、どぶ川で泳いだり…とにかく体を張って無茶をしていた。

どの所業も、世の中をモテるモテないで二分した時、どう考えてもモテない側にカテゴライズされるのは言うまでもなく、文字にしてみて、いかにろくでもない(崇高)かが分る。あの頃、とにかく童貞力が半端なかった。(今も…)
学生時代はいかに無駄なことと、無駄なものに時間とお金をかけるか、みたいな事を誰かが言っていたような気がするが、少々無駄をしすぎた。

だもんで、最近の現役部員のマジメな雰囲気と端麗な容姿に危惧を抱いていたが、どっこいなかなかの童貞っぷり、いい意味で中身も空っぽで、まだまだスピリッツは継承されている模様。

久々に、酔っ払って熱くラグビーの話とかして、裸になって、飲みすぎて、翌日ゲロ吐いて、もう一生お酒は飲みません…みたいな、そんな感じでした。

今年度の新体制は自分がキャプテンの時の一年生ということでなかなかに感慨深いもの。
根っからの、筋金入りのD.T…一年間、ゲロ吐きながら青臭く、熱い事を言い続けてほしい。