アルコール依存症について調べているとよく出てくるのが底つき体験です。

 

本人がもうどうしようもなくなってお酒を飲んでいられる状態ではなくなること。生活が破綻し、人生が立ち行かなくなる状態です。

 

そうなってはじめて本人が酒を止めなければと思い回復に向かうとされています。それまでは周囲の人間はイネイブラー=手助けをして依存症の回復を遅らせてしまう人にならないように、援助を絶って待たなければならないとされています。

 

でも本当にそこまで何もする手立てがないのでしょうか?

 

底つきになっている人は実際に周りにいませんが、例えば家族もいなくなって、仕事もクビになって、お金も無くなって、身体もボロボロで肝数値がヤバい状態というような感じでしょうか。

 

そこから人生やり直すのって相当しんどいですよね?アセアセ

 

依存症が回復したとしても、失うものがあまりに多すぎます。回復しても依存症になる前の人生にはもう戻れないんじゃないかと思います。

 

でも、もっと初期に治療につながれたとしたら。否認は強いでしょうし本人の回復のモチベーションを保つのは難しいかもしれませんが、そこの意識改革さえきちんと出来ればまだ失うものが少ない段階で人生やり直せます。

 

私が探していてた減酒外来や最近のアルコール依存症治療の流れである、初期の段階で治療につなげることは、底つきを待つのではなくもっと軽い段階で回復に向かわせるというやり方だと思います。

 

最近日本でも認知されてきているインタベンションも底つきを待たずに専門家が介入して治療につなげるというやり方です。

 

私はそっちの方がいいと思っています。

 

元彼がアルコール依存症だとわかって、いろいろ調べているうちに私が介入しなくても本人がそのうち底つき体験をして勝手に治療につながるかもしれないと思っていた時期もありました。

 

でも彼は底つきに近い体験を何度もしていますが、治療をしようという段階にはなかなか至りませんでした。ひどい体験をする度にもうお酒は止めなければいけないと思うそうです。しかし数週間でその気持ちは消え、元の酒飲みに戻ってしまうのです。

 

これからは気を付けて飲もうと思うそうですぼけー

 

そして実際に少し気を付けるので(笑)本当の底つきまではいきません。仕事もきちんとしているし、お金も無くなる前のギリギリのところを保っているし、ケンカしても友達がいなくなっているわけではありません。

 

でも生活レベルは低いままです。本人もずっと苦しんでます。たぶんこのままあと10年は同じ生活が続けられるのではないかと思います。少しずつ悪くなって本気で回復しようと思ったとして50歳手前です。そこから人生やり直してももう手遅れになっていることもあると思います。

 

今の段階で治療につながってよかったと思っています。このまま回復に向かうのかはわかりませんが、少なくとも30代のうちに生活を改めればまだまだ人生これからです。

 

彼は私に出会えてラッキーだったなと勝手に思ってます。ウシシ

このまま回復してもらいたいな。