「市民や企業から出資金を集め、生活困窮者向け貸し付けや地域振興など社会貢献を目的に融資する非営利組織(NPO)運営の事業者。全国NPOバンク連絡会によると、同会の会員は設立準備中のものも含め13ある。一定の条件を満たせば、個人向け融資の総量規制(融資額の上限を顧客の年収3分の1とする規制)の対象外となる。規模はまだ小さいものの、少額融資の担い手として期待されている。ただ、一部にはNPOの名前を使って無登録で融資を行う悪質なヤミ金業者も存在する。金融庁は警察当局などと連携し、悪質業者への監視を強める方針だ。」
上記は1月1日の日経新聞の「キーワード:NPOバンク」として掲載されていたものです。
これについて私自身は感想が2つありました。
1つはNPOバンクが一定の条件のもとではあるけれど総量規制の枠外にあることで、同制度の導入によって今窮地に立っている人にきめ細やかなお世話ができるNPOバンクの役割は非常に大きいし、日経新聞に登場することで、さらにその存在がクローズアップされたなあということ。
あと1つは悪質なヤミ金業者との区分けを誰がどのように証明してゆくのか、という問題。今後NPOバンクが成長するには悪質な業者を取り締まることも含め、誰が担保してゆくのかはどうしても議論が必要になるでしょうから…ね。
NPOバンクは法整備も今後期待されるだけに、どのような対応が相応しいのか今後の展開がとても重要になると思います。NPOバンクにとって飛躍の年となりそうな今年、どんな展開になってゆくのかドキドキです。