必要なものは資格や免許だけでいいの?

 膨大な知識や技術を身につけないとできないことは、たくさんあります。そのために血の滲むような努力をされ得られた方々も多くおられ、それぞれの現場で活かされていると思います。その資格や免許に裏付けされ、信頼なとが確立され、社会が動いていくわけですが。本当にそれだけで良いのでしょうか?と疑問に思うことが、ここ数年増えているように感じます。


障害者や高齢者の方々に必要不可欠な支援者であるヘルパーや介護士、福祉施設職員、看護師の方々などの人間性も見極め重視しなければならないのでは?と思うのです。

それは、万年人手不足のためでしょうか、コロナ渦でしょうか、多種多様な前職も持つ方々が支援者として多く入って来られています。そのこと自体は様々な職業を経験された方々と混じり合うことで新しい発見や新しい風を吹き込むことができ素晴らしことです。

その反面、対人関係でトラブル、果ては事件を起こすこともあるのです。

障害があっても歳を召されていても、相手を尊重しながら支援しなければならないことをわからない方々が居るのです。

こんな事例がありました。20代の介護福祉士の方ですが、右手に少し麻痺がある方を見て『左利きですか?』と本人に言われてました。もちろん謂われてた本人は、なにをアホなこと聞いてんねん状態でした。この介護福祉士の方は派遣会社から来られたのですが、この現場に来られる前に他の色々な現場へ派遣されているはずですし、派遣先の現場にて個々の利用者障害等の情報を聞いた上で勤務されるはずです。加えて介護福祉士は介護士の中で最上位の資格です。その資格の持ち主が片麻痺の障害に対し使える方の手を「利き手」ですか?と尋ねるのはどうでしょうと思うのですが。

介護福祉士といっても経験が浅かったり、見た目で判断しにくい障害もあります。しかし、現場にでの説明をよく聞き、周りをしっかりと観察していれば、このように尋ねることは無かったのではないでしょうか?

他の事例として、訪問支援で支援時間より早く訪れ、本来の支援開始時間には帰っていたというのがあります。実積記録票上の記録が支援開/終了時間であればわからない。その上、支援される方に言語障害でそのことを第三者にバレないと思ったのでしょう


人材採用時に、その方の本質的なところを見極めることは不可能だと思います。しかし、その方が本当にその職種に適しているか、人間性をも含めて見ていく目が必要だなと思います。