14 さ い

またね、と手を振ったら

それが永遠の別れにもなり得ること

さよなら、と告げたのに

逢瀬を重ねる男と女がいること


言葉の効力なんてそんなもの


会話、交わす声と声

それは鎖みたいだって思う

途切れないように均一に

言葉を繋いでいく

沈黙に互いが殺されないように


だから当たり障りのない

言葉が嫌いです

いっかい死んでみろよ

ちゃんと意味のある言葉で喋れよ

なんのための声だ


誰かの人格捻じ曲げる覚悟で

正論を振りかざしてもいいと思う

きみが大切に思っている人ならなおさら


寂しいって言われたら、

「明日も会えるよ」

そう答えるしかないきみの未熟さが

彼女を殺す

ありきたりな言葉で紡いだ鎖が

彼女の首を絞めるんだよ