熟柿熟柿食む刀自の笑みかな小春かな 驢ノ264駄句である。熟柿と小春が季重なりだが、まあ良しとする。「これは、なんちゅうもんやったか。忘れたけど甘うておいしい。」と刀自が言う。「これは、柿です。よう熟して甘いでしょう。おばあちゃんにどうぞ、って 高田さんから頂きましたよ。」「はあ、誰か知らんけどありがたいなあ。御礼言っておいてね。」小春日和の午後である。もちろん高田さんは、刀自の数十年来・・・ 驢馬の耳 ...