扉をひらく

悲しみに出会う


次の扉をひらく

悲しみに出会う


たくさんの悲しみに出会う


わたしの家の扉が叩かれる

扉を開く

車椅子に座った老人がいる


そこで半分目が覚めたようになる


わたしは涙を流す

悲しみを流す


悲しみを溶かす


扉を渡りながら

わたしは夜旅をする


………………………………………


悲しみが溢れている


泣いていいんだよ


たった一滴の涙でも

あなたを解放へ導く


誰かの悲しみを

引き受けられないように

あなたの悲しみを誰かに

預けることはできない


誰かの悲しみは誰かのための

大切なもの

奪うことはできない


あなたの悲しみは

あなたの大切なもの

そしてあなたの悲しみは

あなたにしか

癒すことはできない


癒しのタネをまくように

あなたの悲しみの扉を叩きます


mico



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