1. 現代の武道と「心」の欠如
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スポーツ化した武道への違和感: 現代の武道は「道(人間形成)」ではなく、単なる「スポーツ」や「技術」になってしまっていると指摘しています。勝つことだけを目的とし、泥臭く押し合うような「つまらない戦い方」が増えていることに疑問を呈しています。
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武道家の社会性のなさ: 武道をやっていても立派な人間になるとは限らず、恩人に挨拶もできないような「社会性のない人間」が多い実体験を語っています。かつて面倒を見た後輩が、有名になっても挨拶すらしてこない例を挙げ、「感謝もできない人間が武道家と言えるのか」と説いています。
2. 力を持つ目的と秩序
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何のために強くなるのか: 本来の強さは試合に勝つためではなく、大事なものを守るため、あるいは理不尽に威張っている者を正して「秩序」をもたらすためのものであるべきだと語っています。子供の頃から、平和のために力が必要だと感じていた自身の原体験に触れています。
3. 「欲求」の正体を知ることの大切さ
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自分の欲求を把握する: 自分が何を求めて動いているのか(金なのか、顕示欲なのか、誰かのためなのか)を自覚しないと、人生を彷徨うことになります。今の日本が混乱しているのは、金儲けなどの私利私欲しかない人間が多いためだと批判しています。
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「はしゃいでいて欲しい」という願い: 自身の活動の原動力は、個人的な名誉ではなく、「みんなが嬉しそうにはしゃいでいる姿を見たい」という純粋な欲求であると語っています。ペット(おはき)や子供が楽しそうにしているのを見て幸せを感じるのと同じ感覚で、他者の喜びを自らの喜びとしています。
4. 欲求を正しく活かす
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自己中心的な欲求からの脱却: 「自分が正しい」という錯覚や抵抗を捨て、純粋な欲求に従うことで道が開けると説いています。家族のために才能を発揮し、結果として三方良し(本人・家族・周囲が幸せ)になっている身近な例を挙げ、欲求を正しくコントロールすることの重要性を強調して締めくくっています。
