人生とは紙芝居のようなものか?
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やさしさ裏返し

今朝仕事に行こうとドアを開けたら、足元で何やら蠢くものがあった。


カナブンが仰向けになってジタバタしていた。


普段なら無視して行く所だが、何故か今日は仏心が働いて助けてやる事にした。


最初はライターを使って転がそうとしたが、上手くいかず指でピンピンはじいていたのだが、コンクリートを滑るばかりで中々上向きにならない。


ちょっとイラっと来て強めに指ではじいた。 カナブンはピクリとも動かなくなった。     合掌





昼休み。天気が良いので一人コンビニ弁当を買って近くのベンチに座った。


喋り相手がいないので、暇をもてあましていたら、スズメが飛んできた。


別に飯を恵んでやる筋合いはないのだが、米粒をはじくとスズメ共はラグビーのように飯を奪い合うので面白くなって、飯粒やらオカズやらフリスクやら(これは無視された)を投げて遊んでいた。


次第にここでも仏心があらわれて、しばしスズメ共と楽しいランチの一時であった。


しかし気付いてみると、今日は鳥マヨネーズ弁当だった。 これって共食い?あぁ やさしさ紙芝居。



実話です。   大山倍達(談)