GREEとKDDIの連携プレーから妄想するモバイルとソーシャルプラットフォーマーの今後 | 芝辻幹也のグダるブログ♪

GREEとKDDIの連携プレーから妄想するモバイルとソーシャルプラットフォーマーの今後


KDDIとグリーは、スマートフォン向けのソーシャルアプリケーションを検索できるサービス「GREEマーケット
」を2011年6月16日から開始した。



今最も旬なキーワード「ソーシャル」と「モバイル」をまさに融合した形である。


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今回のKDDIとグリーの提携ですごいなぁと思ったポイントは、Androidデバイスにプリインで「GREEマーケット」なるアプリを入れることが出来ること。


2011年夏以降に販売するauのスマフォにはデフォルトでこのアプリが入るらしい。


auと言えば、Androidだが、Android端末には「Android
Market」が存在し、ユーザーはそこから様々なアプリを検索し、ダウンロードする。この「GREEマーケット」は「Android
Market」や「au one
マーケット」にアクセスし、すぐに目的のソーシャルアプリをダウンロード、利用できる。GREEが提供するアプリに限らず、他社のアプリもダウンロードで
きるところも上手い。


将来的には友人が特定のアプリを利用し始めたことを知らせる機能なども使える見込み。とのことなので、ソーシャルプラットフォームとしても今後機能しそうだ。



このことから妄想した、2つの可能性について言及する。





1.モバイル戦略によってはFacebookを超えるプラットフォーマーになれる可能性がある。


自身が購入した携帯にデフォルトでアプリがプリインされていることの優位性は非常に高い。スマフォアプリは現在大量に作られており、サービスをローンチしても、入れ替わり立ち代りが激しく、ユーザーの目に触れダウロードしてもらうにはかなりの労力を強いられる。


それを考えると、プリインの優位性は当然である。


Facebookのユーザー7億人
(2011年6月16日現在socialbakersより)のうち、約36%の2.5億人もモバイルユーザー
がいる。



未だ多くがフィーチャーフォン
ユーザーらしいが、今後はスマートフォンユーザーが増えてくることが予想される。


Facebookユーザーの36%がモバイルユーザーだということから「ソーシャル」と「モバイル」は相性がよいと考えられる。モバイルにプリインされているアプリが、ソーシャルメディア的要素を兼ね備えていれば、使われる可能性は高いと考えられる。


もう少し妄想すると、以前私が書いたエントリーのviber
のように、リアルソーシャルグラフな電話帳をそのまま、新しいアプリへ持ってくることができれば、尚加速すると思う。



さらにもう一歩妄想してみると、


Facebookはユーザー数を10億人を目指している
(ループス斉藤ブログにも書いている)が、その数字の根拠は、全世界のネットユーザー数が20億人
いるので、その半分は取るということらしい。






さて、モバイルユーザーは今何人いるか??






なんと40億人
!!
2008年と古いデータなので、今はもっと伸びていると思うが余談だが中国のモバイルユーザーは9億人
らしい。


同様に半数まで狙うとするならば、20億人は目指せる計算となる。






2.Androidがシェアを大きく広げ、iOS(iPhone)が縮小する可能性がある。

iOSとAndroidは最近は常に比較されており、最近ではAndroidにしかアプリを出さない、なんてところも増えている。

iPhoneはアプリ審査があったり、Flashが再生できなかったりと、いろいろ制限
があり厄介であることと、既に国内外ともシェアがAndroidに抜かれている(海外
国内



アプリ開発者とすれば、Androidの方がユーザーもいるしやりやすいのかもしれない。そんな背景もあり、今回のKDDIとグリーの連携もおきたのではないかと考えられる。



Appleと交渉をすれば、iPhoneにプリインでアプリを入れてもらうことが出来るかもしれないが、今のところその動きはなさそうだ。


Android携帯に「GREEマーケット」のようなものが入り、それがソーシャルメディアプラットフォーム化すると、その利便性からiOSからAndroidへユーザーが流れることも想定される。iOSとAndroidのシェアの差はより拡大することになる。



しかしながら、Androidも注意が必要で、iOSの機種はiPhone、iPod、iPadなのに対し、Androidは多くの機種が国内外とも出回っている。



Mobileshare
記事:世界スマートフォン機種別シェアランキング、iOS vs Android

Japanandroid
記事:2011年1Q国内携帯電話市場、Android端末の出荷台数がiPhoneの3倍に


デバイスごとに別々なアプリがプリインされるような事態になれば、上記1で妄想したFacebookを超えるプラットフォーマーは現れにくくなる。

これを解決するのは2つ。ひとつは、あるデバイスが大きなシェアをとり、そこに乗っかったプリインのアプリがシェアを同時に取ること。ふたつ目は、デバイス同士で協力し合い同じアプリをプリインすること。


これからはモバイルデバイスの動きも注意しながらソーシャルメディアと言うものを考えていく必要があると強く思った。

ちなみに、webtrendsのようなスマフォ上でもデジタルマーケティング解析
ができるような会社は今後伸びるだろうし、データがものをいう世界なので、参入障壁が高く、影の大黒柱として、成長するのではないかと思う。


さて、まだまだ妄想をしたいところではあるが、この辺で。




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P.S.KDDIはFacebookとも連携
したり、敏捷性のある動きをしているので非常に今後が楽しみです。


またGREEの裏で動いているGMOの動き
も気になります。